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飲食業界が現在抱えている問題とは?人手不足以外にも大きな問題が!

2020.02.29
分類:その他
飲食業界で常に注目を集める問題として挙げられるのが「人手不足」についてです。 デフレ時代には労働力に対する金額を抑え飛躍的に成長した業界ともいえますが、市場での低価格路線が行き詰まっている状態であり、人手不足が深刻化しているといえます。 それまで労働コストを削り過ぎたことにより、飲食業界で働いても稼げないというイメージが定着していることも手伝い、人手を集めることが難しくなっています。 今後も慢性的な人手不足状態が続くと予想され、問題解決のために様々な対策を検討することが必要と考えられるでしょう。

人手不足だけではない!原材料を仕入れる上での問題

飲食業界が抱える問題は人手不足だけでなく、原材料価格の高騰についても考えなければなりません。 中国を中心に経済情勢の変化などで、野菜など価格が高騰したり、電力不足などで光熱費負担が増えることも問題です。

最も影響するのは輸送コストの高騰

ただ、最も影響するのは輸送コストであるともいえるでしょう。チェーン店などでは1年の間に流通コストが倍に増えたというケースもあるなど、サービス提供における価格を見直すしかないといった状態です。 しかし低下価格のサービス提供をウリにしていた飲食店などは、価格を値上げすれば客足が現状し、コストは増えるのに利益は少なくなるといった状態に追い詰められている状況といえます。

今最も注目したいのは新型コロナウィルスの影響

経済情勢の変化に加え、新型コロナウィルスの影響も発生しています。 実態調査では、約7割以上の飲食店が店舗の売上に影響が出ているとこたえており、外国人客だけでなく日本人客も減少傾向にある状態です。 新型コロナウィルス感染者が日本で発生したと報道されてからは、外国人客の数は実際減少していますし、日本人客も外出を控えるようになったため減少したのでしょう。 感染拡大を受けて何らかの対策を行っている飲食店は7割以上で、その内容はうがい・手洗いの徹底や、消毒液の設置などが多くを占めています。 他にも従業員にマスクの着用を義務付けたり、店内の衛生管理を強化したりといった対応も余儀なくされているといえるでしょう。 体調不良を訴える従業員がいれば、店側が医療費を負担する形で医療機関を受診してもらうといったことも行われているようですが、まだまだ終息の見込みがつかない新型コロナウィルスの問題に頭を悩ませる飲食店も少なくないようです。