飲食業界の今後の市場推移は?経済危機を乗り越えてきたその経緯と特徴
飲食業界のうち、食品の調達を行い加工・調理をした飲食品の提供を行う事業である外食産業。特徴としていえることは、ファストフード、牛丼、ファミリーレストラン、居酒屋など大手企業がチェーン展開を行っている傾向が高く、近年ではコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで販売される弁当、宅配ピザなどの中食に押され気味ということです。
競争が激化し、いくら好調な企業だとしても事業の効率化や収益性の見直しを迫られるなど、厳しい状態に陥りやすい業界であることも特徴といえるでしょう。
ここ数年、飲食業界の業績は伸び続けている状況でありながら、市場規模は縮小傾向となっています。
コロナウイルスの影響で、さらに飲食業界への打撃が懸念される状況でありますが、今後の市場の推移を知る上でも様々な経済危機を乗り越えてきた経緯や特徴を把握しておきましょう。
経済危機を乗り越えた過去も
2008年の経済危機が影響し、国内では消費意識が減退となりました。特に生活に密着した飲食業界は、その消費意識限外の影響を直に受けることとなり、業績不振に陥る飲食店も多く発生してしまいます。
しかし後の経済政策や金融政策を経て、景気回復の兆しが見え始めたことにより飲食業界の業績も堅調な推移をみせはじめるようになりました。
店舗ではキャッシュレス決済が増加
近年では、飲食業界でもIT化が進み新たな料金システムの流れなどが検討されています。
キャッシュレス決済などが現在では普及されていますが、もともと飲食店でのクレジットカード決済は手数料の発生や機器の導入の手間などで採用しない店も少なくありませんでした。
しかし近年では交通系ICカード決済、スマホを使ったおサイフケータイなど、様々なキャッシュレス決済を可能とする店が増えており、クレジットカードを使うより手数料も抑えることができるため個人経営する飲食店でもキャッシュレス会計化が進み始めたといえるでしょう。
飲食業界の人手不足もいずれ解消される?
昨今までの採用活動は売り手市場と呼ばれており、求人に対して応募する母数が少ない傾向でした。人を雇用しても応募者がなく、人材採用が難しいと考えられていたわけですが、今後はわかりません。
飲食業界の人手不足は深刻な問題として取り上げられていますが、コロナウイルスの影響で仕事を失ってしまった方もいれば、収入減少でアルバイトなどを希望する方も多くいます。
これまでなら同じ条件で募集をかけても集まらなかった人材が、少しずつ飲食業界で働きたいと集まり始める可能性も考えられるでしょう。