運送会社の経営者が知っておきたい売上向上に欠かせないポイントとは
運送業は他の業種と比べると売上を増やしにくく、業界特有の重層下請構造で下請けや孫請けとして仕事を受注しても、従業員に還元することも難しくなってきます。
ただし売上を向上させるためのポイントを押さえておくことで、健全で安定した経営をのぞめないわけでもありません。
そこで、運送会社の経営者が知っておきたい売上向上に欠かせないポイントについて説明していきます。
運送業の健全・安定した経営で重視したいのは「生産性」
運送業を経営し利益を上げていくために重要なのは「生産性」を向上させることです。
しかし利益を生むには、「利益率」の高いビジネスが求められますが、運送業の場合は利益率が高いとはいえません。
車両や燃料にかける費用は高いものの、運賃で得ることのできる利益は限られるからです。
仮に運賃を高く設定すれば、競合他社に取引を奪われてしまう可能性もあるため、業界水準並みの運賃設定しかできず利益をのばしにくいといえます。
ただ、利益率が低い状態でも、「生産性」を向上させることで同コストと時間による売上向上が可能です。
運送業の「生産性」を向上させる方法
輸送面の稼働効率を上げていくことが必要になるため、たとえば配送経路や配送と集荷の組み合わせの見直しを実施することや、荷受けと出荷作業を効率化させるといったことを検討していきましょう。
従業員の意識改革も重要になるため、生産性を向上させることに向けた教育も実施していくことが必要です。
売上向上と同時に行いたい「コスト削減」
売上を上げるために生産性を向上させることは欠かせませんが、それと同時に固定費などの「経費削減」も実施していきましょう。
トラック整備費・燃料費・人件費などは削減にしにくい部分ですが、使用頻度が低い備品などの発注は控えるといった方法もあります。
余計なコストをできるだけかけないように心がけることが大切です。
新規で仕事を受注するポイント
売上向上に向けて、新規の仕事を受注する活動も重要になりますが、たとえば「白ナンバー」トラックで配送する企業を見つけて運送の提案をする方法などがあります。
白ナンバートラックを使った運送は、自車配送のトラックです。
運送代行の打診により、仕事を任せてくれることもあると考えられるでしょう。
「コスト削減」を提言し、運送を任せることでメリットを得ることができると感じてもらうことが重要となります。
