運送・物流管理には、「オペレーション業務」と「管理業務」の2つの業務が存在します。
このうち「オペレーション業務」は、モノの運搬や保管など物理的な業務であり、「管理業務」はマネジメントすることが仕事です。
運送・物流の管理では、オペレーション業務につい目が行きがちですが、実は管理業務のほうが重要ともいえます。
そこで、物流オペレーションを支える管理業務の仕事について解説していきます。
物流の現場では、商品の入出荷や在庫など、様々な管理が必要となります。
また、管理を行う以外にも、その業務に関係する事務作業などもあり、すべての現場の業務・運用を総じて「物流オペレーション」と呼んでいます。
物流オペレーションには、たとえば大型の物流センターなどが該当しますが、小規模の倉庫や荷主の構内作業請負なども含まれます。
業務の種類は様々ですが、物流業界の現場運営において、経営収支に関係する重要な要素ともいえるでしょう。
物流の「管理業務」は物流オペレーションを支えるために重要ですが、主に物流オペレーションで使う機器類を管理します。
具体的に次のような管理が挙げられます。
・フォークリフトや牽引車などの動力車
・容器やパレットなどの保管具・運搬具
それぞれの管理について説明していきます。
動力車を管理するためには、始業点検や定期点検などを日々実施し、安全に支障なく作動するか確認することが必要です。
もし不具合などがあれば、すぐにメンテナンスしていくことも必要となるでしょう。
法令に基づく点検業務も含まれるため、疎かにすればコンプライアンス上、問題になりかねません。
所要台数管理なども重要であり、毎月、必要な数量などを計算・投入し、物流オペレーションを円滑にすることが必要です。
保管具も数量管理が基本となり、所要量計算を行っていきます。
仮に足らない場合には不足分を補充することが必要となりますが、容器やパレットは自社だけで動かしているわけではなく、サプライヤーからの納入や得意先への出荷で数が変動することを理解しておく必要があります。
容器やパレットを管理する上で重要なことは、どこにどのくらいの量を貸し借りしているのか、日々の数量管理を行うことが必要です。