運送・物流業界の品質とは、一般的なモノのクオリティではなく、サービスや作業の質を指しています。
企業の物流サービスの性質や性能を物流品質といいますが、どのような品質の種類があるのか、質を向上させる取り組みについて紹介していきます。
物流品質とは、企業の物流サービスの性質・性能です。
物流サービスを利用する顧客の満足度が高いほど、物流品質も高いと判断できます。
商品の取り違えや数量ミス、検品漏れや破損・紛失などの配送事故が頻発すれば、物流品質は下がってしまいます。
多くの人が関わる業界だからこそ作業工数も多く、品質を一元で管理することが難しいため、ミスや見落としが1つでも発生すれば致命的な事故などに繋がる恐れもあります。
そのため物流品質を管理することで、おこってはならない問題を事前に回避することにつながるといえるでしょう。
物流の機能は、主に以下の5つです。
・輸送
・保管
・荷役
・包装
・流通加工
この物流5大機能に、最近では情報が新しく追加されています。
物流品質を向上させるためには、機能ごとの品質チェックが重要です。
品質向上に向けた取り組みとして、次の3つが挙げられます。
・DX・IoT化
・物流システム導入
・アウトソーシング利用
それぞれ簡単に説明します。
物流品質を向上させるために、DX化・IoT化でミスを防ぐことも検討しましょう。
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略称であり、デジタル技術を活用することです。
IoTとはインターネットオブシングスの略称で、デジタル製品をインターネットへ接続し、活用します。
物流品質を向上させるために、物流システムを導入しましょう。
出荷から配送までの流れを管理する配送管理システム(TMS)や、商品の入庫・出庫・在庫を一元管理できる在庫管理システム、さらに配車や運行計画を管理できる配車管理システムなどが種類として挙げられます。
物流品質を向上させるために、アウトソーシング利用も検討しましょう。
物流業務を外部に委託することで、スピーディ・低コストで業務を進めることができます。
専門性の高い商品の取り扱いなどに対応していないため機会損失しているときや、小ロット輸送が増えても現場が回っていないなどの問題についても、アウトソーシングを使えば解決しやすくなります。