
投資家の注目するトラックファンドとは、集めた資金でトラックやトレーラーを購入し、運送会社へリースしてリース料を投資家に還元する金融商品です。
運送会社の使っているトラックを投資対象とした金融商品であり、高利回りや節税効果が期待できる一方、デメリットには注意しなければなりません。
そこで、投資家が注目するトラックファンドについて、メリットとデメリットを紹介します。
トラックファンドとは、投資家から集めたお金でトラックやトレーラーなどを購入し、運送会社にリースしてリース料収入や車両売却益を配当として受け取る金融商品です。
安定的な利回りや節税効果が期待できるファンドであり、運送会社も資産を持たない経営に転換できるため、財務改善につなげられます。
なお、トラックファンドの流れは以下のとおりです。
①投資家がトラックファンドに出資する
②集めた資金でトラックを購入する
③購入した車両を運送会社にリースする
④運送会社からリース料を受け取る
⑤リース料を原資とした配当が投資家に分配される
トラックファンドのメリットは、節税効果・安定収益・運送業界活性化への貢献などです。
車両の減価償却で節税効果が期待でき、リース料で安定した収益を得られます。
運送会社にも、財務改善や事業拡大支援に貢献できるでしょう。
具体的に、トラックファンドによる投資家のメリットは以下のとおりです。
・節税効果…トラックのリース料を経費計上することや、法定耐用年数と実際の使用期間のギャップの利用で、短期的な節税と長期的な収益確保が可能となる
・安定収益…トラックのリース料を原資とした配当を安定して得ることができる
・安定した資産運用…国内で資産運用するため為替リスクのない安定した運用ができる
・社会貢献…運送業の活性化に貢献できるため社会的な意義を感じられる
トラックファンドは、仮にリース先の運送会社が倒産すると、リース料を回収できずに元本割れする恐れがあります。
また、中古トラック市場の価格変動で、車両売却が想定を下回る価格設定となれば、元本割れしてしまいます。
なお、契約期間中は、原則、中途解約はできません。
中途解約においては、解約金が発生することが多いので注意しましょう。
また、事故や故障などで、トラックの修理費用や保険手続などの手間やコストが発生する場合もあります。
実際、トラックファンドを扱う投資会社は数が少ないことや、車両価値は中古車市場の動向に左右されやすいため、損益が生じる可能性も理解しておいてください。