
運送会社と自動車産業は、日本のものづくりや製造業を支える密接な関係にあります。
自動車製造においては、数万ともいえる膨大な数の部品の供給網が必要となるため、輸配送において時間軸で支えているのが運送会社の物流技術です。
そこで、運送会社と自動車産業の関係について、日本のものづくりを支える物流を解説します。
自動車製造をとりまくサプライチェーンは広大といえますが、部品調達から完成車輸送までの流れを最適化するために、運送会社の機動力は欠かせません。
たとえば、以下の工夫や取り組みで、自動車製造を支えているといえます。
・ジャストインタイム輸送を遂行する(在庫を最小限に抑えて必要な量の部品を最適なタイミングに届ける仕組み)
・巡回集荷で効率化する(トラック1台で複数の部品メーカーを巡回・集荷する)
・完成車のキャリアカー輸送を行う(工場で組み立てた車両を全国のディーラーや港へ運ぶ)
・国際複合一貫輸送を行う(航空輸送や港湾との連携で自動車部品を国内の生産ラインへ直結させる)
自動車産業物流は、精密な電子部品や機械を扱います。
環境変化や衝撃からデリケートな貨物を守る厳しい基準を満たすために、以下の輸送技術で安全や性能が担保されます。
・振動や衝撃を抑えられるエアサスペンション車が選ばれる
・防錆機能や調湿機能の備わったコンテナによる運用など、特殊な荷台管理が行われる
・長距離輸送におけるモーダルシフトで安定した大量輸送を実現している
・部品を保護する専用パレットの回収と一元管理で無駄のない循環型物流を構築している
自動車産業の進化と運送ニーズは変化していますが、EV化や自動運転可などの技術の進化などが関係しています。
運送会社の提供するサービスも変わりつつあるといえますが、たとえば以下が挙げられます。
・高電圧バッテリーなどの危険物は厳格な温度管理と有資格者による運行を行う
・自動運転技術を運行ルートでテストする共同実証実験を行う
・車両走行データのリアルタイム解析などコネクテッドデータによる運行管理を行う
・競合の部品メーカーの荷物を同じトラックに混載する共同配送を推進する
・メーカーの求めるサプライチェーン全体のCO2削減に応えられるエコドライブ徹底による脱炭素化を実現する