
運送会社は、不確実性の高い市場環境での生き残りをかけて、持続可能性に向けた予算管理が欠かせません。
物流業界では、燃料費変動や深刻な人手不足に伴う人件費上昇、労働時間などの法規制強化などの外部的な環境の影響を強く受けます。
そこで、運送会社と予算について、管理の重要性や向上を目指す戦略を解説します。
運送会社のビジネス環境の激変により、予算を立てた経営調整や予算管理が重要です。
具体的には、以下の経営調整や予算管理を行っています。
・労働時間の抑制と人件費上昇に伴って、コストと稼働効率のバランスを可視化する
・燃料費や地政学リスクに対して、複数のシナリオを事前に想定するなど、外部環境リスクへの備え
・車両買い替えやDX化などにおける投資判断の明確な基準策定
運送会社の予算の編成は、運賃収入である売上高と以下のコスト項目により構成されます。
・荷主の動向
・新規案件の見込み
・稼働日数
・積載率
・燃料費
・高速代
・人件費
・車両費
運送会社で予算を策定しても、現場では予期せぬトラブルやコストが発生することもあります。
たとえば、軽油価格の高騰などがその例であり、変動費の急増に対応するための燃料サーチャージ制度組み込みなどの工夫も必要です。
運送会社は、既存ドライバーの高齢化が進み、若年層の入職者が集まりにくいといわれています。
求人難の業界であり、予定していた人員が確保できなれば、採用コストが超過するだけでなく、外部への外注費が増加すると考えられます。
さらに、運送会社ではトラックの使用は避けられないため、車両の老朽化等で突発的な修理や修繕費が発生しないとも限りません。
メンテナンス費用の増大を防ぐための、計画的な整備予算の枠組みなども必要となるでしょう。
運送会社は、予算管理を徹底することが必要といえますが、スタート時の予算に固執するのではなく、3か月ごとに市場動向を反映した予測修正などの戦略アプローチも求められます。
デジタルタコグラフの運行データから、原価をリアルタイムで把握し、予算超過の兆候を早期検知することも検討しましょう。
1台あたりの売上高や燃費効率など、目標と予算数値を結びつける管理も戦略として挙げられます。