ここ数年前からIoTやAIを物流領域での活用することが注目され、実用段階に入ったといえる状況です。
人手不足が叫ばれる物流業界では、IoTやAIを使った改革に期待をする企業も少なくありません。
では実際に、どのような活用方法が考えられるのでしょう。
IoTは「Internet of Things」を省略した言葉で、モノがインターネット経由で通信することを意味します。そしてAIとは「Artificial Intelligence」の略であり、人工知能のことです。
たとえば倉庫内作業を効率化させることを目的としたAIの導入で、入出荷における業務の見直しが可能となり、人的判断の多かった部分をAIで最適化することができれば…と考えることもあるでしょう。
集荷車両の情報を収集し、荷主の変化する状況や車両の異常事態などのキャッチ、待ち時間の削減なども検討できるはずです。
他にも食品スーパーの配送においてIoTを使えば、配送車両が現在どこにいるのか現在位置を把握することができるでしょうし、庫内情報を集めることで荷受け作業の効率化も進みます。
通信サービスを活用すればスマホなどで車両情報を収集し、リアルタイムな指示を行いながら待機時間を削減できるでしょう。また、履歴の把握も可能となります。
IoTやAIの活用は、既存の業務プロセスの見直しにつながります。今の業務の問題点を把握することにつながるので、中にはこれらの技術を使わなくても解決できる問題に気がつくこともできるでしょう。
一般消費者が物流や運送に対して希望することは様々です。現在いる場所に今すぐ配送して欲しいといった要望や、通販と店舗の在庫状況で取り寄せに日数がかかることもあるので中間地点にも在庫を置いてほしいなど、ニーズは多様化しています。
不可能と考えられるニーズだとしても、IoTやAIを使えば業務が最適化され要望の内容に近づけることは可能となるかもしれません。
今後もインターネット通販などの利用は増え、さらに一般消費者のニーズは複雑化・高度化していくことでしょう。その需要にできないとあきらめるのではなく、対応できる環境に整備することで結果として業務を効率化させ、少ない人手でも対応できる状況となるかもしれません。
さらに柔軟なシステムの活用が必要とされてきたといえる状況ですが、現在用いることの技術を使って物流現場の作業を効率化させていくことも検討しましょう。