自社倉庫や3PL倉庫などの物流倉庫を保有していると、どうすれば正しく在庫管理を行い、在庫差異をなくすことができるのか…と悩んでしまうこともあるでしょう。
正しく在庫管理が行われていれば、システムにおける在庫と実際に倉庫に保管されているモノの数が一致するはずです。
そのために重要なのは、モノをどこに置くのか、住所番号やロケーションを明確に決めておくことが必要といえます。
一定の方にしかどこに何があるのか把握できない状況になると、正しい在庫管理はできなくなってしまいます。事前にモノの住所を決めて、保管する場所を誰でも把握できるようにしておきましょう。
モノの住所番号を決める方法はいくつかありますが、たとえばゾーン・列・連・段・間口など規則性を持たせた上で管理を行うといった方法が考えられます。
規則性を持たせた上でモノの置き場を決めれば、仮に新人の方が新しく担当になった場合でもどこにどの商品があるのか把握できるようになります。
それに加え、モノを動かす際には記録を取ることも必要です。
営業担当者などが顧客から依頼を受け、商品や部品を記録せずに急遽持ち出してしまった場合、後で報告されても一時的に差異が発生してしまうこととなります。
しかし実際に商品や部品などを持ち出したときに、保管場所にいつ誰が持ち出したのか記録した用紙などが貼り付けてあれば差異は起きません。
営業担当者が持ち出したことを伝え忘れたままになっていれば、差異は生じたままになってしまうでしょう。
必ずモノが移動するタイミングで記録を行うようにすることを心掛けてください。
在庫差異をなくすには、モノを保管するロケーションを規則的に決めること、移動させるときには必ず記録することが必要です。
記録する方法はいろいろありますが、紙ベースで行った場合には貼り付けていたはずなのに作業を行う上で外れてしまうこともあれば、紛失することも考えられます。
そのため在庫管理システムなどを使い、いつ誰が何のために商品を移動させたのか瞬時に記録される仕組みを活用すると効率的でミスが発生しにくくなります。
そして大切なのは、すべての従業員がそのルールを守り徹底することです。それにより、在庫管理での差異はなくなり、正しい在庫管理を実現することができるでしょう。