インターネットの普及も関係し、オンライン上で買い物を楽しむ方も増えています。web上で商品を選び購入し、自宅まで配達してもらうことはごく一般的となりました。
ECサイトの活発化によって運送業界は年中忙しいというイメージを抱いている方もいるでしょうが、実際には季節のイベントや年度末など繁忙期が存在しています。
個人事業主としてフリーで運送業を営む方の年度末は年末ですが、年末だけでなく年始も運送業界で最も忙しい時期となります。
具体的な繁忙期として挙げられるのは11月10日から1月10日あたりまでで、この期間内にはクリスマスや大みそか、正月など様々なイベントが集中するからです。
クリスマスプレゼントだけでなくお歳暮や年賀状など、荷物や印刷物の運送も増えるため運送需要は最も高まる時期といえるでしょう。
引っ越し業界における繁忙期の年度末・年度始は、新学期や新入式の前後となる3月15日~4月15日です。
新入学や入社、異動などで人が多く動く時期であるため、引っ越しニーズが最も高くなる時期といえます。
引っ越し荷物だけでなく、新たに家電や家具を購入する方も増えるため、物流・運送業界はかなり忙しくなります。
年度末だけでなく、6月20日~8月20日までの夏休みやお盆などの時期も運送業界では繁忙期となります。
帰省や旅行で荷物などの運送も増え、さらにお中元などを送る方もいるため年度末同様に忙しくなりやすい時期と考えておくべきです。
他にも母の日や父の日、敬老の日など、暦の上でのイベントで通常より送る荷物の量は増えます。
また、地域ごとの特産品が収穫される時期など、対象となる時期とエリアで集中して繁忙期が訪れることもあると考えられるでしょう。
スキーリゾート地であれば、冬はスキーや旅行者の荷物を運ぶことが多くなり、一時的に多忙な状態となります。
全国すべて同じ時期に物流・運送業界が忙しくなるだけでなく、エリアによって繁忙期が訪れることもあると認識しておくべきです。
普段それほどドライバーは必要なくても、繁忙期には一気に忙しくなり不足してしまうこともあるので、いつが繁忙期になるか踏まえた上での人員の準備が必要であると留意しておきましょう。