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物流業界の求職者に対する採用基準は現在高い?低い?

2020.12.18
分類:経営

物流業界で事業を営む企業の特徴として、多くが古くから続けている企業であることが挙げられます。新規参入したばかりの会社もありますが、創業してから長く経営を続けている企業の場合、社内の職場環境や体質も昔ながらという雰囲気です。

これまでの慣習が現在も続いており、堅実な経営スタイルという企業が多いことが大きな特徴です。

派手な業界ではないものの、人々の生活に欠かすことのできない分野であり、堅実な経営で成長できる企業に採用してほしいという求職者も少なくありません。

物流業界での働き方により採用基準は異なる

取引先から荷物を預かり、自社倉庫に保管するときに発生する保管料や、配送で必要な配送料が物流企業の収益源となります。

物流企業で働く社員全員が倉庫で作業を行っているわけではなく、一般企業のように管理を主とする間接部門も存在します。

たとえば物流企業に転職したいという求職者がいる場合、その採用基準は高めなのか低めなのか、間接部門とドライバー部門かによって異なります。

間接部門の採用基準

間接部門は他の業界や企業とそれほど働き方がかわらないですが、物流企業は大変というイメージが強いため、応募者が集まらないこともあります。

そのため管理をメインに働きたい求職者にとっては、選考基準が上がることが少ないことにメリットと感じることもあるようです。

ドライバー職の採用基準

ドライバー職は経歴や学歴を重視されるわけではないですが、人手が慢性的に不足しています。

運転する車両によっては免許が必要となるため、雇用できる人材も限られることになり、選考基準は若干低めになると考えられます。

ドライバー職は男性のみと想像する方もいますし、実際に9割以上は男性労働者です。しかし近年では女性のトラックドライバーも活躍していますし、女性ドライバーを雇用することで、女性でも安心して働くことのできる職場としてアピールすることもできるでしょう。

ただ、重たい荷物を運ぶなど体力も必要なため、その点を踏まえた上で検討が必要です。

 

若い求職者を増やしたいなら

物流業界は倉庫で作業員として働く方以外にも、ドライバー職や営業職、事務職などいろいろな働き方があります。

どの部門の人材を雇用するかによって、必要となる資格や免許、経験や知識などは変わってくるといえるでしょう。

いずれにしても物流業界は長時間労働で激務であるのに賃金が低めというマイナスイメージが強く、求職者が集まりにくくなっています。

古い業界であるため、昔ながらの風習にとらわれすぎてしまうと、若い世代から支持してもらえなくなると認識しておき、時代の流れに沿った経営を行うことも大切です。