運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業界ですでに多く活用されている情報技術とは?

2021.04.16
分類:経営

運送業界でも働き方改革や業務の効率化について考えていく必要がありますが、そのツールとして情報技術を使うと効果的です。

働き方改革関連法の成立や改正労働基準法の順次適用など、トラック運送業界でも罰則付き時間外労働上限規制の導入など、長時間労働の常態化を改善させていく必要があります。

長時間労働を見据え、労働時間を短期化し、業務を効率的に進めることができるように情報技術を活用していきましょう。

生産性向上に有効

トラック運送業界は人手不足が深刻化している業界の1つですが、先行きも不透明で将来的に人材を確保できるのか、不安を感じている運送事業者も少なくありません。

そこで、これまでも業務を一旦見直し、できる限りドライバーや従業員の負担を軽減できる方法はないか検討していくことが必要です。

そこで役立つのがITツールで、特に生産性向上には期待が見込めます。

 

トラック運送業界でもITツールの活用の検討を

ITツールの魅力は生産性を向上させる効果ですが、トラック運送業界でも同じくうまく活用し、業務を効率化させていきましょう。

国土交通省でもトラック運送業の経営改善に役立ててもらおうと、ITツールのシステムや機能、その内容などを紹介するガイドブックを公開しています。

運送業界でのITの活用状況や事例を調査し、特に中小のトラック運送事業者がITツールを導入・活用していけるような工夫をしているようです。

 

トラック運送事業者が主に活用できる情報技術とは?

ITツールといっても、運送業界で何を指すのかよくわからないという方もいるでしょう。まずトラック運送事業者が使うことの多いITツールとして挙げられるのが「デジタルタコグラフ」です。

デジタルタコグラフはデジタル式運行記録計のことで、時間・距離・速度・エンジン回転数・アイドリング時間など、トラックの運行情報を取得・記録する車載機器のことを指しています。

取得した情報をもとに、運送会社のパソコンで運転日報・運転評価表・稼動実績など帳票も自動作成できます。

そしてデータを蓄積・分析することにより、経営管理や労務管理につなげ、今後改善させなければならない部分なども把握できることでしょう。

実際、トラック運送事業者のデジタコ導入率は高めなので馴染みのあるITツールといえますが、ネットワーク型のものも増え、様々なツールと連携できるようになっています。

ドアの開閉や荷室温度、眠気検知などいろいろな情報がリアルタイムで確認できますし、ETCGPSと連携させれば高度な運行管理も可能となりますので活用していきましょう。