インターネット通販が多く利用されるようになり、ECサイトが普及したことで物流の新たなニーズが高まりを続けています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響も大きく関係していますが、早く正確にモノを届けるために運送業界では業務を効率化させることが必要です。
しかし現実では深刻な人手不足に悩まされ、現場は疲弊している状況といえますが、どのように業務を効率化していけばよいのでしょう。
日本は少子高齢化が進み、労働力は著しく減少傾向にあります。
物流・運送業界の現場では労働力が不足している状況が深刻化していますが、今働いているドライバーなども高齢化が進んでおり、このままでは業務を担う人材はいなくなってしまうとも考えられます。
物流・運送業界が人手不足に悩まされる背景はECサイトの普及だけでなく、今の小売業の販売方式にもあります。
現在、スーパーやコンビニなどは在庫を抱えず品揃えを多品目にすることが多く、新しい商品を提供するため配送単位は最小限に抑え頻度を増やしています。
輸送ニーズが増えているのに輸送効率は下がるという現状であり、早急に対策が必要になっているといえるでしょう。
業務の効率化には主に次の2つの方法を対策として行っていくことが必要です。
トラックが立ち寄る地点を最短ルートで結ぶことで、運行経路を最適化させることができるため、1台の車両を効率良く配置できれば台数削減にもつながるはずです。
ただ、複数の場所が点在していればどのルートが最良か判断は難しくなります。
荷受と輸配送を行う業務の場合、立ち寄り先の順番と立ち寄り地点の2つを考慮してこたえを出さなければなりません。
数理式を用いて決定することが多いですが、次のようにケースごとに重視したいポイントを押さえておきましょう。
1つの拠点から複数の納品先にモノを届ける場合には、狭い路地まで入ることができる2トン程度の小型車両が使われることが多いといえます。積載する荷物の組み合わせ、巡回ルートを最適化させることがポイントです。
社内物流などの場合、生産拠点から配送拠点までというケースが多く、複数の場所から複数の配送先へモノを運びます。
日本全国から海外までが対象となるため、用いるトラックも10トン以上の大型車であることがほとんどです。
比較的一定ルートでの走行となりますが、積載量をどこまで増やすことができるのかがポイントといえます。