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運送業界は正社員を募集しても応募がない?

2021.08.17
分類:経営

運送業界を取り巻く問題として挙げられるのが人手不足ですが、実際、正社員を雇用しようと募集してもなかなか応募がないと嘆く運送事業者もあるほどです。

年々、有効求人倍率は高まる状況で、特にドライバーの旧神馬立は3倍を超える高い割合となっています。

運送業界はECサイトの利用者増で需要は高まる一方であり、何とかして人手不足の問題を解消したいところといえます。

これからは雇用基準の幅を広げることが大切

正社員として働くドライバーを募集しても、応募者がなければ人手不足は解消されません。

それに加え、現在働いているドライバーの高齢化が進み、このままでは運送業界で働く労働者はいなくなってしまいます。

何とか人手不足を解消しようと、女性や未経験者など雇用基準の幅を広げながら募集する運送事業者もありますが、その場合には労働時間にも配慮することが大切です。

たとえば正社員で働いてもらう場合にはフルタイム勤務となりますが、女性の場合は家事や育児と両立させた働き方を希望することもあります。

8時間のフルタイム勤務では働きにくいと感じることもあるため、1日の労働時間は8時間という固定観念は捨て、1日6時間労働での雇用契約も可能とすることで応募者を増やすことができるでしょう。

 

多様な働き方での受け入れ

運送業界は他業種と比べると、賃金や待遇などが充実していないというマイナスイメージが強い業界です。

雇用を増やすためにはこれらの問題を解消させなければなりませんが、実際に賃金の見直しや多様な働き方を取り入れる運送事業者もあります。

未経験者でも入社後安心して働くことができるように、教育・育成体制を強化し、大型免許などを取得できる支援をするといったことでより応募者を増やすことができるでしょう。

 

人手を確保することがまずは必要

正社員を募集しても人が集まらないと悩んでいるのなら、見直した労働環境など改善点などを情報発信することも必要となります。たとえばSNSを使って企業の魅力をアピールすることも方法の1つです。

インターネットの需要は高まり、今後はさらにネット通販や運送業界へのニーズも大きくなることが予想されます。

経済活動を支える運送業界でも、増える仕事を逃さないためにドライバーを確保することが必要です。

ドライバーの仕事や働く上での待遇などを応募者に理解してもらい、人手を確保できる状況を作ることが大切といえます。