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運送業を始める方が注目している黒ナンバーを取得するメリット

2021.12.09
分類:経営

ECサイトを使った通販利用者が増えたことにより、宅配便需要が一気に高まったといえますが、それにより黒ナンバーを取得し運送業を始めたい方も多くなっています。

ウーバーイーツなどフードデリバリーを始めたい方も、黒ナンバー登録が必要なのか気になることでしょう。

そこで、黒ナンバーを取得する意味やメリットなどについてご説明します。

黒ナンバーを取得する意味

黒ナンバーは、軽貨物自動車を使用し貨物を輸送する事業のことであり、「貨物軽自動車運送事業」のことです。

他人の需要に応じ有償で、三輪以上の軽自動車および二輪自動車を使用し、貨物を運送する事業とされています。

軽貨物自動車や125ccを超えたバイクで、運賃を受け取って貨物を運ぶときには黒ナンバーが必要といえます。

緑ナンバーよりも資金を抑え、手続も簡単なため取得しやすいことが黒ナンバーの魅力です。

 

黒ナンバーと緑ナンバーの違い

運送業は貨物自動車運送事業法により、

一般貨物自動車運送事業

特定貨物自動車運送事業

貨物自動車運送事業(黒ナンバー)

に分けられますが、このうち黒ナンバーに該当するのが貨物自動車運送事業です。

緑ナンバーは一般貨物自動車運送事業に該当し、「運送業」や「トラック運送業」などと呼ばれる事業のことで、定義としては他人の需要に応じ有償で自動車(三輪以上の軽自動車および二輪の自動車以外)を使用し貨物を運送する特定貨物自動車運送事業以外の事業を指します。

軽貨物自動車や125cc以下のバイク以外の車で、運賃を受け取って貨物を運ぶには一般貨物自動車運送事業が必要になるといえます。

黒ナンバーと緑ナンバーの大きな違いは、許可を取得するときのハードルの高さです。

一般貨物自動車運送事業の場合、許可を取得するためには最低5台以上のトラックが必要となり、さらに営業所・休憩室・駐車場など確保する必要があります。

さらに事業を開始する上で自己資金も一定額準備できなければならないため、許可を取得するまで6か月程度時間もかかります。

しかし黒ナンバーの場合、許可取得の要件も少なく、事業開始まで最短2日あれば可能です。

 

税金面でも黒ナンバーはお得

自家用車と比較すると、黒ナンバーは重量税や自動車税が安くなります。

まず自家用車の黄色ナンバーの場合、重量税は6,600円、自動車税は5,000円かかりますが、これが黒ナンバーになると重量税は5,200円、自動車税は3,800円に抑えることができコストを抑えることが可能です。