運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

大手運送会社である佐川急便の見習いたい取り組みとは?

2021.12.13
分類:経営

運送会社のうち、佐川急便と言えば「佐川男子」といった言葉で注目を浴びていたり、佐川急便で働く選りすぐりの若いドライバーたちを集めて作った本を出版したり、佐川男子のガチャガチャやフィギュアまで発売するなど社会現象を起こしたことでも知られています。

しかしそれだけでなく、持続可能な社会を実現させるために環境理念・環境方針を掲げ、事業を通じCO2排出量削減・3R推進活動・生物多様性の保全・次世代に対する環境教育などにも取り組んでいます。

他にも佐川急便が注目される理由はいろいろありますが、特に未来に向けた取り組みについて注目を浴びているといえるでしょう。

佐川急便の未来に向けた取り組みとは?

佐川急便では、物流業務が人の力に頼ることが多いことを踏まえ、未来のスマート物流を実現させるために、取引先企業や行政とタッグを組んでIoTAIなど最新技術を活用したいろいろな取り組みを行っています。

その例として挙げられるのがロボット化で、鉄道コンテナ・ウィングボディ車両に積んだサイズ不定形の混載荷物を自動で荷降ろしするロボット研究を行い、トラックドライバーの運転以外の負荷軽減を可能としています。

他にも無人航空機であるドローンを活用した物流効率化を検討・研究しており、ドローン飛行規制緩和に向けた取り組みも行っていることが特徴です。

さらに配送効率化を目指すため、歩道・横断歩道を歩行者と安全走行できる自動走行ロボットの実証実験を行ったり、AIと電力データを活用して不在配送問題解消を目指した実証実験を行ったりしています。

 

人材不足解消に向けたドライバー育成も強化

運送業界ではドライバー不足が問題となっていますが、佐川急便では交通事故を起こさないためにドライバー育成にも力を入れています。

運転技術と安全確保の知識をしっかり身につけさせる取り組みを徹底して行い、安全を最優先に考える交通事故ゼロを目指す体制づくりにも努めていることが特徴といえるでしょう。

安全で環境にもやさしい独自のエコ安全ドライブを推進し、車両不備を未然に防ぐための管理体制の構築など、公共の道路を使用し事業を営む企業だからこそ、事故を起こさず人々を危険から守る取り組みを展開しています。

 

サービスの質にもこだわる体制

佐川急便では、顧客満足度向上を目指し、ISO 9001およびISO 27001を取得するなど、高い品質向上に向けた取り組みも行っています。

さらに顧客と接する電話対応を第二の営業と位置づけ、電話での対応にも気を配るなど、品質向上に努めていることが特徴です。