トラック運送業を始めたいと考え、起業するためにはいろいろなハードルを乗り越えなければなりません。
そこで、運送業として起業するときには何を準備しておくことが必要かご説明します。
運送業で起業するとき、まず分かれ道といえるのが資金の確保です。
開業資金が準備できなければ運送業許可を申請できませんので注意しましょう。
起業するため必要な資金は資本金として一定額必要ですが、最低でも600万円、できれば1,000~2,000万円あったほうがよいといえます。
事務所や駐車場となる土地は賃貸と購入のどちらか、すでに所有しているトラックの台数などで資金額は変わります。
資本金を準備したら、銀行から残高証明書を発行してもらい、運輸局に提出することが必要です。
なお、資本金は開業資金に充てることができるため、資本金と別途資金の準備が必要になるわけではありません。
開業資金の準備の目処がたった後は、実際に使用する事務所と駐車場を確保しなければなりません。
気に入った物件などがあったときには、要件に合うか調査しておきましょう。
運送業許可を取得し起業するためには、最低でもトラックが5台必要です。
車両の種類は2トンや4トン、それ以上の大型トラックなどが通常ですが、5台すべてそれらのトラックでなくてもかまいません。
購入する場合、中古か新車かによって先の準備資金を左右することになるため、すべてを新車で購入する場合にはかなりの資金が必要になると留意しておきましょう。
運送業許可を取得するときには、
運行管理者と運行管理補助者
整備管理者と整備管理補助者
運転者(ドライバー)
など人員の確保も欠かせません。
運行管理者は、運送業界で1年以上、運行管理に関する実務経験がある、または運行管理者基礎講習を修了し、運行管理者試験に合格した方であればなれます。
運行管理補助者は、毎月開催されている運行管理者基礎講習を修了していれば問題ありません。
整備管理者は以下の要件のいずれかをクリアすれば、なることができます。
・自動車の点検・整備に関する実務経験2年以上の方が整備管理者選任前研修を修了している
・自動車技能整備士3級以上の資格保有者
整備管理補助者は特に要件は設けられていませんが、整備管理者選任前研修を修了しておくことが望ましいといえます。