運送・物流業界では、荷物を運ぶドライバーや物流センターで働く人だけでなくいろいろな人が働いています。
経理を担当する事務スタッフなども含まれますが、数字を扱う経理という仕事において、どのような人材に担当してもらったほうがよいのでしょう。
そこで、経理担当者に保有しておいてほしい資格や、スキルアップを目指すためにほしい資格について解説していきます。
経理の仕事は資格がなければできないわけではありませんが、正しい知識や技術があることを証明してもらうためにも、保有してもらいたい資格はあります。
一般的に企業の経理スタッフとして働く上で、保有しておいてほしい資格は次の4つです。
・簿記検定
・給与計算実務能力検定
・FASS検定
・BATIC(国際会計検定)
それぞれ説明していきます。
経理といえば簿記検定です。
実務に必要な知識を学ぶことができる資格であり、難易度の低い順に、3級・2級・1級とありますが、1級は合格率が低く高い知識を要求されます。
給与計算に関する知識を証明する資格であり、2級と1級があります。
経理担当者としての基礎知識の有無を証明できる資格であり、1級でもそれほど高い知識は求められないため、取得しやすいといえます。
経理・財務関係の人材を育成するために、経済産業省から委託された日本CFО協会が実施している検定です。
簿記検定よりも実務に役立つ内容であることが特徴で、大手企業でも取り入れる会社が増えています。
取得すれば実務に関する評価を得ることもできますが、簿記検定よりも科目数が多く、資産・決算・税務・資金の4つに分かれます。
ただ、難易度も簿記検定より高くないため、取得しやすいといえるでしょう。
グローバルで活躍するための会計知識と英語力を証明することができる資格です。
特徴としては、出題がすべて英語であることです。
英文簿記と国際会計理論の2科目に分かれており、合否ではなく点数で保有するレベルが判定されます。
たとえば簿記検定2級と同じレベルであることを証明するなら、「アカウンティングマネージャーレベル」の判定を受けることが必要です。
トップレベルは「コントローラーレベル」ですが、この判定を受けることができれば、簿記検定1級と同等の知識があると認めることができます。