運送会社で働いているのは、トラックを運転するドライバーだけではありません。
荷物をトラックに積み込んだり降ろしたり、仕分けやピッキング作業を担当する作業員や、電話応対や訪問者への対応、経理などの事務作業を行う事務担当者もいます。
そこで、運送会社の作業員や事務担当者はどのような仕事をしているのか、その内容や必要な免許・資格について紹介します。
運送会社の作業員の仕事内容は、荷物の積み込み・仕分け・ピッキング作業などです。
中型以上の免許のある作業員なら、ドライバーに代わって荷物を配送することもあるかもしれません。
また、トラックへの荷物積み込みにおいてはフォークリフトも使用するため、免許を取得している方も一定数いることでしょう。
ただし多くはドライバーのサポートや、電話対応など事務と似た業務を担当しています。
運送会社の事務担当者の仕事内容は、一般企業の事務員と同じく、電話対応・来客受付・パソコン作業などです。
持ち込まれた荷物の重さ・大きさを測定し、伝票を発行して荷物に貼りつける作業なども含まれます。
届いた荷物の受け取りに来店した顧客への対応も事務担当者が行うケースが多いといえるでしょう。
電話対応は、問い合わせなどがあったときの応対や、再配達などの要望を聞いてドライバーに伝えるなどです。
作業員よりも荷物の運送などはなく、主に事務所での仕事となるため、肉体的な労働を求められることはないと考えられます。
運送会社で働く作業員や事務担当者は、トラックドライバーであれば取得している中型・大型の免許や、フォークリフト免許などは取得する必要はありません。
ただし取得している場合には仕事の幅が広がり、待遇なども有利になる可能性はあります。
また、運送会社により、免許を取得することに前向きなスタッフに対し、取得にかかる費用などをサポートするケースもあるようです。
運送業界は人手が足りていないため、作業員や事務担当者、ドライバーなど分野の垣根を越えて、サポートし合える環境を整備させたほうが良いとも考えられます。
そのためそれぞれの分野にこだわるのではなく、職種を問わずに免許や資格の取得に前向きな場合は、支援や待遇など好条件になると期待できます。