運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送費とは?運賃との違いや会計処理における勘定科目を簡単に紹介

2025.01.08
分類:総務

運送費とは、商品を販売するときに必要な運賃や輸送費です。

 物流の流れでは、荷物の移動が中心となるため、コストの多くを占めるのが運送費といえます。

 そこで、運送費とはどのような費用か、運賃との違いや会計処理における勘定科目を簡単に紹介します。

運送費とは

 「運送費」とは、商品の販売で必要な運賃や輸送費です。

 物流業務において中心となるのは荷物の移動であるため、運送費は「輸送費」とも呼ばれます。

 製品を製造するために必要な材料を仕入れるときや、工場へ材料を移動させるときにかかる配送の費用は、製造原価に含みます。

 運送費として挙げられる費用は以下のとおりです。

 ・チャーター車両費用

・宅配便の配送料

・自社のトラックのガソリン代

・減価償却費

 

運賃と運送費の違い

 運賃と運送費の違いとして、以下のことが挙げられます。

 ・運賃…荷物を運ぶ行為への対価

・運送費…荷物を運ぶ行為への対価と、顧客先での時間と労力などの品質の対価

 運賃は人の輸送も含む、輸送全体の費用であるのに対して、運送費や輸送費は荷物を運搬するときの費用といえるため、交通手段費用・輸送距離・荷物重量・荷物体積・輸送時間などを要素として含みます。

 そのため運送費よりも運賃がやや広い意味を持つ言葉として使われています。

 

運送費の勘定科目

運送費は荷物の運搬にかかる費用のため、トラックのガソリン代や車両の減価償却費などを含みます。

削減すれば、物流にかかるコストの大幅な削減が可能となり、人件費・管理費・保管費などに充てることができる費用でもあります。

運送費は物流関連のコストとして変動費に分類されますが、勘定科目は何のために支払ったのかなどによって変わりますが、たとえば以下のとおりです。

・製造原価…製造過程で発生する運送費

・仕入高…商品仕入れに伴う配送費

・荷造運賃…商品販売において負担した送料

・通信費…書類を送るための郵便や宅配便料金

また、運送費は仕入れの付随費用として売上原価に含む場合もあります。

 

運賃の勘定科目

 運賃の勘定科目は、計上区分において「販売費及び一般管理費」です。

 会社によって、荷造運賃を選ぶこともあれば、運送費・配送費などの勘定科目名を使うケースもあります。

 ダンボールや荷造に関する費用も含みますが、ただ基本的には「販売費及び一般管理費」にある勘定科目を使用します。