運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送会社が活用できる助成金とは?種類や活用する際の注意を解説

2026.05.04
分類:総務

運送会社における助成金とは、人手不足・燃料高騰などの課題解決と、経営の安定化を支える極めて重要な公的支援といえます。

 主に、厚生労働省や国土交通省、各都道府県のトラック協会などが主体となって、様々な種類の助成金を展開しています。

 そこで、運送会社が活用できる助成金について、種類や活用する際の注意を解説します。

運送会社が活用できる助成金

 運送会社の助成金は、会社の体質改善を後押ししてくれる資金といえます。

 IT機器や安全装置の導入において助成金を活用すれば、競合他社に先んじたDX化も可能となるでしょう。

 職場環境の構築において、運送会社が活用できる助成金には以下の種類があります。

 ・ドライバー不足解消に役立つ助成金

・労働環境改善に役立つ助成金

・トラックの安全運行に役立つ補助金

  

ドライバー不足解消に役立つ助成金

ドライバー不足解消に向けて、役立つ助成金はいろいろあります。

たとえば、以下のとおり、採用や教育訓練を支援する制度が充実しています。

・人材開発支援助成金…従業員に大型免許・けん引免許・フォークリフト運転資格などの取得を目指す訓練を実施したときに、かかった経費や訓練期間中の賃金の一部が助成される制度

・キャリアアップ助成金…有期契約のドライバーや事務員を正社員に転換すれば助成される制度

・両立支援等助成金…男性ドライバーの育児休業取得促進や、介護と仕事の両立支援に向けた制度を整備した際に助成される制度

 

労働環境改善に役立つ助成金

残業上限規制に対応し、生産性を向上するための労働環境改善の助成金は、以下のとおりです。

・働き方改革推進支援助成金…運送業務の効率化を図る上で、労務管理ソフトや自動配車システムなどの導入費用を助成する制度

・エイジフレンドリー補助金…安全に高齢ドライバーが働くための設備設置や導入を支援する制度

 

トラックの安全運行に役立つ補助金

都道府県トラック協会が独自または国との連携で行う補助事業であり、以下の種類があります。

・安全装置導入促進助成…車両に安全装置を後付けする場合や、搭載車を購入するときに費用の一部を補助する制度

・エコドライブ管理システム(EMS)…事故削減などに繋がる車載端末導入を支援する制度

 

運送会社が助成金を活用する際の注意

 助成金は、返済不要の資金です。

 返さなくてもよいお金である以上、受給するためには厳格なルールを守らなければなりません。

 まず、設備導入や訓練開始前に、計画書を提出して認定を受けることが必要です。

 仮に残業代未払いや、法定休憩が守られてないなど、労働基準法違反が発覚すると、申請は却下されるため注意しましょう。

 運送会社の場合、出勤簿・運行日報・賃金台帳などの帳票を整備していることも絶対に含まれます。