物流業界で働きたいと考える方の中には、エリートとして就職を希望する方もいるようです。ただ、物流業界では、エリートと呼ばれる人材が本社に配属されるとは限らないと知っておいてもらったほうがよいでしょう。
むしろ、花形と呼ばれる部署は地方にあることのようが多いのですが、実際にどのような人材が物流業界で働く上で適しているといえるのでしょう。
メーカーの物流会社や大手運送会社など、プレゼンを行う会社などは最先端の業界でクリーンな仕事ができると印象を持たれることも多くなりました。
それにより、人材不足が深刻化しているといわれている物流業界でも、大学を卒業し新卒で入社したいと希望する人材が少しずつ増えつつあるようです。
従来までの物流業界では、大学を卒業したばかりの新卒者が入社することはほとんどなかったのですが、その傾向がかわりつつあるといえます。
ただし入社する前と入社した後でギャップを感じ、3年以内に辞めてしまう人材も少なくありません。特にエリートとして本社勤務し、バリバリと働きたいと考える方にその傾向が強いようです。
物流業界と言っても、メインとする輸送手段により業務の内容は大きく変わります。輸送手段ごとに業界を分けると、海運・航空・鉄道・陸運と種類があることをまず理解してもらうことが必要です。
大学を卒業した後で本社採用された場合、一般的には幹部候補生という扱いになることが多いようです。
高校を卒業し、地方で支店採用となった方よりは有利な立場でスタートできるでしょうが、もし大卒の本社採用者が地方に配属された場合、最終学歴は関係なく高卒の方が上司の立場となるとも考えられます。
物流業界は色々な協力業者がいてはじめて成り立つ業界であり、地元の中小企業などからも協力を得なければ仕事が回らない状況です。
さらに自然災害や道路の状況などの影響を受けやすい業界でもあるため、荷物を届けたくても台風や大雪で予定通りに運ぶことが難しい状況となることもあります。
実際、自然災害で遅延したとしても荷主からは許しを得ることはできるでしょう。しかし他の運送に与える影響は大きく、1つの運送にズレが生じれば他の運送にも影響が及ぶこととなり、修正がとても大変です。
エリートと呼ばれるような大学を卒業し高い学歴がある方よりも、仮に高卒でも様々な状況や事態の変化に臨機応変に対応できる能力を持った方のほうが適した業界であるといえるでしょう。