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物流センターが求職者を採用するために実践したい求人のポイント

2020.12.11
分類:総務

物流業界は人手不足が深刻化しているといわれていますが、その中でも物流センターで働きたいと考えている求職者がいないわけではありません。

ただ、求職者を見つけ採用することは容易ではないと考えるセンター長や所長なども少なくないのは、そもそも求人の方法に問題があることもあるようです。

そこで、物流センターや倉庫業で求職者を採用する場合、どのようなことを念頭に置いて求人募集を行えばよいのか把握しておきましょう。

物流業界の現状について

現在はインターネットやスマホが普及したことにより、一般の消費者がネット通販などで買い物を楽しむことが多くなりました。新型コロナウイルス感染症の影響で、思うように外出できず自宅でショッピングを楽しむことや、生活必需品を購入する機会が増えたことも背景にあります。

それにより、倉庫業界の需要は高くなりましたが、今後もさらに成長し続けると予想されます。

 

倉庫業の現在の仕事とは?

倉庫業の主な仕事は商品管理・検品・ピッキング・包装・ラベル貼りなどの他、各種事務処理や顧客対応なども含まれます。

時代の流れによって、だんだんと役割も変化しているといえますが、倉庫業界同士の競争激化によって他社と異なるサービスの提供なども増えました。

それにより消費者ニーズだけでなく要求も高くなり、倉庫業の業務量は急激に大きくなったともいえます。

ニーズや要求に応えようとすれば、結果として従業員に無理をさせることとなり、現場の激務に耐えられず辞めてしまう人材が増えればさらに人手不足に拍車をかけることとなります。

 

大切なのは求職者に業務内容を理解してもらうこと

そこで物流センターや倉庫業が求人を出すときには、実際にどのような業務を担うことになるのか、求職者に理解してもらった上で応募してもらうことが必要です。

しかし倉庫業で働きたいという求職者の過半数が、手元の求人原稿を見たときに欲しい情報が記載されていないと感じています。

たとえば応募条件として、未経験歓迎や誰でもできる仕事といった内容が記載されていることが多いですが、実際には仕事内容が多岐に渡り未経験者が一から覚えることは難しい場合もあります。また、人と接することなく作業だけを行えばよいわけではなく、顧客とのコミュニケーションが必要なことも多いため、その能力も問われることとなるでしょう。

そして実際にどのようなモノを扱うのか、対象となる顧客の層なども求人票や求人原稿からは把握できません。

求職者側が企業を選ぶことの多い今だからこそ、求人原稿を充実させ本当に会社や仕事に興味を持った方が応募してくれる状況を作っておくことが望ましいといえるでしょう。