企業が人材を雇用する際に、応募者の能力や人物を把握することを目的として実施されるのが適性検査であり、その1つがSPIです。
SPIでは基礎的な知能や性格特性などを測定できますが、応募者がどのような仕事に向いている人物なのか、なじみやすい組織などについても知る上で就職試験などに活用されています。
そのSPIでは、物流に関する問題なども出題されていますが、どのようなことにポイントを置いて学習しておけばよいのかご説明します。
また、物流企業で行われるSPIにおいて、重視される部分についても紹介していきます。
SPIで出題されるのは、人や物の流れを数式で表す問題であり、数式に多くの記号などが使われるため難易度が高いと感じる方も多いようです。
しかし実際には、ルートを列挙すれば誰でも簡単に解くことができますし、基本ルールはどの問題でも最初に説明されますので、基本の図と数式を覚えておくことがポイントといえます。
たとえば図でX会場にいる人のpの割合がY会場に進むことを表しているとしましょう。
この場合、X会場にいる人は「X」、Y会場にいる人を「Y」とした場合には、数式「Y = pX」が成り立ちます。スタート地点からゴール地点までのルートを全て列挙すれば解きやすいといえるでしょう。
物流企業で実施されるSPIでは、適正検査を受けた方が物流業界に向いているかなども確認されます。ではどのような方が物流企業に向いていると判断されるのかというと、主に次のとおりです。
物流業界では、モノが流れていくプロセスや全体像など動きを知ることが重要になります。そのため一点だけにとらわれず、視野を広く持てる人に向いているといえるでしょう。
モノの動きを分析しながら関係する要素を分解・組み合わせし直すこと、さらに別の要素を加減しながら最適化できるタイプの人には向いています。
顧客から預かったモノを保管・管理し、無事に届けるまでにおいて、しっかりと責任をもって業務に取り組むことができる人でなければつとまりません。
物流業界といえば、単独でもくもくと作業をしているイメージを持つ方も多いでしょうが、実際には社内外とも様々な人と関わることになります。
現場でもコミュニケーションがとれていなければ、情報の伝達などが行き届かずミスなどにつながりやすくなるため、コミュニケーションを円滑にとれることは重要です。
物流業界は差別化が難しい業界でもあるため、新たな事業の開発も必要になっている状況です。
そのため古い慣習や物事にとらわれることなく、新たことに挑戦する上で、人をまとめることができる人は好まれるといえるでしょう。