物流・運送業界は12月の中旬〜後半の年末から年始にかけて、繁忙期といわれる最も忙しい時期となります。
インターネットショップでクリスマスや年末セールなどが加熱し、お歳暮に福袋、アパレルセールなど、一斉に商品が入荷・出荷されます。
それに加え、おせち料理やお餅など食品が流通する時期でもあるため、貨物量は平常のときよりかなり多くなるといえるでしょう。
実際、大手物流企業などもホームページには年末年始の荷物の配達は、遅延が発生する恐れもあると伝えられています。
特に降雪のあるエリアなどは交通規制が実施されることもありますし、帰省による渋滞なども考えられるため、物流・運送業界にとっては過酷といえる状況が予想されます。
もともと物流・運送業界は人手不足にドライバーの高齢化など、大きな問題を抱えている上に燃料の上昇など多くの企業をさらに悩ませることになります。
配達が終わらないドライバーなどは、長時間の過剰労働が続くこととなることも問題といえるでしょう。
最近ではインターネット上で、今配送予定の荷物がどこにあるのか確認することができます。
指定された時間に荷物を受け取ることができなければ、宅配業者に問い合わせやクレームが入ることもあるため遅延しないように注意しなければなりません。
配達状況の見える化は利用者にとっては便利ですが、物流・運送業者にとっては追い打ちをかけることになるシステムともいえます。
さらに若い労働人口はこれからどんどん減少していくため、テクノロジーなど取り入れ効率化させていくことも検討が必要です。
ドローンやロボットなどを使った配送も検討されていますし、自動走行トラックなども実証実験が進んでいます。
ただ、まだ実際に現場で活用されるまでには時間がかかるでしょうし、最終的には人が介在しなければ荷物を届けるに至らないでしょう。
今できる年末年始の対応としては、どのようなスケジュールを組み配達するのか、天候や混雑状況などを加味した上で検討した最適な配送ルートなどの選択が必要です。
もし配達を変更するときにはどのように変えるのか、事前に予測できる問題など最新の正確な情報を把握していくことが必要となるでしょう。
荷主と物流企業との間で、スケジュールや状況などを共有できていれば、もし問題が発生してしまったときでも迅速に対応することできるはずです。