運送・物流業界で働くドライバーは、いったい何歳まで仕事を続けることができるのでしょう。
従来までは60歳で定年を迎え、その後、年金受給が開始される65歳までの間は再雇用され仕事を続けることが多かったといえます。
しかし近年では定年を65歳にする運送会社なども増えているため、この場合、再雇用したくても年齢的に安全運転が可能なのか…という不安を感じることになるでしょう。
ただ、最近では働く意欲が強く健康な高齢者が多いため、リタイアした後も引き続き再雇用で働き続けるドライバーは少なくありません。
会社が定年制を導入している場合、定年を迎える年齢に達すると雇用関係は終了します。
60歳で定年を迎えるのなら、再雇用で65歳まで働いてもらうことはできるでしょう。
しかし再雇用ではなく、個人事業主として新たにオーナードライバーとして活躍する方もいます。また、60歳から65歳までは勤務していた会社で再雇用され働き、その後は個人でドライバーとして働くというケースもあるようです。
定年を迎えた後に年金受給できる年齢となれば、のんびりと年金で生活していくことを選択する方もいます。
しかし年金だけの収入では、安心して生活できない方も少なくないため、一旦は定年で退職した職場に再雇用してもらう、または別の会社でパートやアルバイトで働き生計を立てる方もいるようです。
勤務という形をのぞまない場合には、個人事業主=オーナードライバーとして働くこともできます。軽貨物車両を用いた仕事であれば、特殊な運転免許証も必要ないため、これまでの経験やスキルを活かしながら十分活躍することができるでしょう。
普通自動車免許があれば始めることができる上に、自分のペースで仕事もできるため趣味活動などと両立も可能です。
大型車両のドライバーとして働いている方などの中には、定年後もドライバーを続けたいけれど荷物の積み降ろしなどは高齢者には負担と感じることもあるようです。
さらに車両が大きいため、再雇用してもらったとしても大型トラックを運転し続けることに自身がないという方もいることでしょう。
しかし軽貨物ドライバーなら、荷物は比較的軽いものが多く、積み降ろし業務の負担を重く感じることはありません。
現在は定年制などなく、働くことができるのなら何歳まででも可能とする運送会社もありますが、高齢ドライバーの事故なども多発しているため判断が難しいところではあります。
仮に再雇用などで引き続き働いてもらう場合にも、無理のないスケジュールを立てるなど配慮が必要になるといえます。