インターネットを利用した買い物を利用する方が増え、運送業の仕事量は増えていくその一方で、ドライバーとして働く方の数は減少傾向にあります。
既存ドライバーの高齢化も相まって、将来的にドライバー不足がさらに深刻化することが懸念されている中、運送業では人材採用に向けてどのような取り組みを実践していけばよいのかご説明します。
ドライバーの人手不足は、
・体力仕事
・長時間労働
・低賃金
といったことが関係し、深刻化しています。
そこで、募集を掛けるよりも前に、現状の採用の見直しを行うことが必要です。
採用ターゲットや待遇など見直すことで、人材採用を効率化させ採用した後の定着率も向上させることができます。
ドライバーを採用しても、早期に離職してしまえば雇用した意味がありません。
定着率を安定させることが必要ですが、そのためにも採用ターゲットを見直しましょう。
求職者と運送企業の間のギャップを可能な限り埋めることで、早期離職を防ぐことにつながります。
トラックドライバーでは、約3社が1人の求職者を取り合っている状況にあるため、求職者に対し働きやすさや福利厚生・待遇の充実さをアピールできたほうが有利です。
福利厚生や待遇で見直したいポイントとして、
・就業時間
・年間休日
・社会保険の有無
・資格取得支援制度の有無
・賞与
・制服貸与
・車またはバイク通勤の不可
・交通費支給の有無
・残業手当
・昇給や昇格の有無
などが挙げられます。
トラックドライバーの平均年齢を見ると、大型トラックドライバーや中小型トラックドライバーのどちらも50歳近くであり、全職種平均よりも4~6歳は高いことがわかります。
既存のドライバーの高齢化が進んでいるといえますが、その年齢の高さや長い経験を活かし、熟練ドライバーから丁寧にサポートしてもらえる体制を整備すれば、定着率を安定させることができるでしょう。
仕事に慣れるまでは先輩ドライバーに同行したりチェックリストを導入したりなど、未経験でも安心して働くことのできる仕組みを作ることも必要です。
ドライバーは肉体労働のイメージが強く、清潔感への配慮がされていない印象を抱く方もいます。
そのマイナスイメージを活かし、清潔感のある運送会社になれば、反対に良い印象として残るはずです。
事業所はもちろんのこと、車両や制服などにも気を配り、清潔感を保つように心がけましょう。