運送業界は現在人手不足に悩まされており、中途採用などの募集をかけても応募者がなかなか集まりません。
その背景には運送業界特有の状況が関係していると考えられますが、新卒採用したい場合も同様に入職希望者が集まらない状態です。
特にトラック運送業の場合、給料は安いのに仕事は激務といったマイナスイメージが定着しており、既存のドライバーの高齢化と若者離れが進行しています。
現場は労働力不足で悩む状況となっていますが、新卒採用を増やし現場で働く若者をどのように確保すればよいのか考えていきましょう。
新卒採用を成功させることができれば、現場で働く若い世代が増えることになります。
会社の若返りを図ることができれば、運送業界に新たな風が吹き始めるため、次の世代にも魅力あふれる業界といったイメージがつきやすくなるでしょう。
そのためにもまずは、会社の魅力をしっかりアピールすることがポイントです。
新卒採用で入社した会社の業績が不安定だった場合、早急に転職し安定した職場で働きたいと考えるものでしょう。新卒採用で入社を希望する多くの方が、安定した業績の職場を選びたいと考えています。
そこで入職希望者を増やすためには、信頼性が高いことを示す会社の歴史や実績などをアピールすることがポイントです。
他にも運送業の仕事の特殊性や、収入・待遇などの充実性、社内の雰囲気などもアピールできるポイントといえます。
人間関係がよく働きやすい職場であることや、残業は少ないといったこともポイントとなるでしょう。
安定した状態で働くことができることこそ、やりがいにつながると考えられるため、入職した後も長く勤めてもらうことができるはずです。
新卒採用で若い世代を雇用した場合、教育コストがかかると考え、中途採用で経験者を雇ったほうがよいと考える運送事業者もいることでしょう。
確かにこれまで働いた経験もなく、運送業界の知識などもない人材を雇用すれば、しっかりと新入社員教育を行い育成することが必要です。
その分、現場で戦力として働いてもらうまで一定の時間やコストも発生するでしょう。
しかし、中途採用の場合には前職で変な癖がついていることもある反面、新卒採用ならはじめて働く会社なので現場になじんでもらいやすいといえます。
また、しっかりと育成すれば将来のリーダー候補を確保することにつながり、活気ある職場づくりが可能となります。いずれにしても会社の未来を確立するために、新卒採用は欠かせないといえるでしょう。