運送会社で、上司という立場で部下を抱えている方や管理職の方は、部下を正しく導くことが基本といえます。
部下がドライバーとして活躍できるように人材育成することも、上司としての業務といえますが、最近ではその人材育成について苦悩を抱える管理職は少なくありません。
そこで、運送業で上司と部下の関係で問題になっていることや、人材育成に対し管理職が抱える苦悩について説明していきます。
運送業では、管理職が人材育成できなければ、会社も成長できないと考えられます。
しかし、人材を育てて仕事を引き継げば、自身の立場が危うくなると危惧し育てることができないケースも見られます。
すべてを管理職が担当することで業務ははかどったとしても、長期的な目線で見れば人材は育たたないままとなり、企業を成長させることは困難になるでしょう。
管理職が担当している仕事は、
・管理職本人でなければできないこと
・社員でも担当できる仕事
に分けて、社員を引き継ぎが可能となる人材に育てることも必要です。
物流大手である「佐川急便」の男性社員が、都内営業所の社屋から飛び降り自殺するという事件が起きました。
その原因は上司のパワハラにあったとみられていますが、実は佐川急便では2011年にも上司のパワハラを原因とした社員の自殺が起き、すでに労災認定されています。
このような上司のパワハラで悩む社員をつくらないためにも、管理職は職場環境にも目を向け、体制の見直しや改善を行うことが必要です。
時代が変化することで、管理職の部下の育成方法も従来までと同じやり方では対応できない可能性があります。
管理職として、すべての社員が成長していくことは望ましいことと考え、組織の特性を見極めながら成果を最大化できる人材育成が必要です。
競争力のある組織に置けば、多くの成長機会を得ることとなり、成長も促進されていくと考えられます。
運送業界だけでなく、若手社員が少なくシニア社員がメインになっている業種は多々あります。
中堅社員は指導し育てる後輩がいないケースや、リーダーとしての経験不足やマネジメント経験を積むことができないケースなど、管理職自身が十分に育っていないケースもめずらしくありません。
まずは社内で管理職を育てる環境を準備することが、今後は必要になるとも考えられます。