運送・物流業界では、トラックなど貨物用自動車が交通事故を起こし、信用問題を失うケースもめずらしくありません。
そのためトラック事故を未然に防ぐ対策は大変重要といえますが、そもそもなぜ事故が起きるのでしょう。
そこで、トラック事故を防ぐために知っておきたい事故原因について解説していきます。
トラックによる交通事故は、トラックを運転しているドライバー以外にも、通行人や事故相手の車両のドライバーの命を奪ってしまうこともあります。
そのためトラック事故の現状を把握しておき、事故防止に向けた対策を講じることが求められます。
2011年から2021年までで、事故を起こしてしまったドライバーの免許取得年数を見ると、10年以上であることが8割を超えています。
そのため事故を起こすのは新人ドライバーという印象が強いでしょうが、実はベテランドライバーが交通事故を起こすケースが多いことを認識しておくことが必要です。
トラック事故で、死傷事故となったケースの半数は追突事故が占めています。
死亡事故は交差点事故が3割を占めており、トラックが直進中に左右から歩行者を巻き込むケースや、右からの自転車やバイクと衝突するケースが多いといえるでしょう。
トラック事故の原因として、次の5つが挙げられます。
・居眠り運転
・漫然運転
・わき見運転
・動静不注視
・安全不確認
それぞれ説明していきます。
トラック事故の原因として、ドライバーの居眠り運転が挙げられます。
運転のコントロールがきかなくなり事故を起こすというケースです。
過労や不規則な生活習慣、薬の副作用などで居眠りするケースや、深夜の時間帯や単調な道路など眠気を感じやすい状態であったために居眠りしてしまうケースがあると考えられます。
トラック事故の原因として、漫然運転が挙げられます。
運転に集中せず、注意力が散漫になった状態を指しており、考えごとや音楽に聴き入ってしまったためとっさの状況判断ができず事故を起こすなどが例として挙げられるでしょう。
トラック事故の原因として、わき見運転が挙げられます。
スマホ操作や足元に落とした物を拾おうとするなどで、進行方向から目を離し事故を起こすなどが例として挙げられるでしょう。
トラック事故の原因として、動静不注視が挙げられます。
相手の動きの判断を見誤ることで、信号が青になったときに前の車が動きだすと思い込み、発進して追突するケースなどです。
トラック事故の原因として、安全確認を怠る安全不確認が挙げられます。
自転車・バイク・歩行者を巻き込む事故につながるリスクが高いため、周囲の安全は必ず確認しましょう。