運送業で必ず必要といえるトラックは、検査なしで運転することはできません。
一定期間ごとに車検を受けることは必須とされており、車検以外にも定期点検などで安全性が保たれているか確認することが必要です。
また、日々、運転前にはドライバーが必ずトラックの状態などをチェックするようにしましょう。
そこで、トラックに必要な検査について、種類や運送業で欠かせない手続の内容を簡単に紹介します。
トラックの検査には、以下の種類があります。
・予備検査
・法定点検
・継続検査
それぞれ説明します。
「予備検査」は、一時抹消登録(廃車手続き)でナンバープレートのない状態のトラックに、不具合などないか点検するための検査です。
予備検査に合格すると、車検証は交付されず「自動車予備検査証」が交付されます。
3か月の有効期限内に車両を新規登録または名義変更し、自動車税などを納めます。
「法定点検」とは、道路運送車両法に基づき、車が安全走行するために行う定期的な点検・整備です。
トラックの法定点検の場合、自家用の中小型トラックは6か月点検と12か月点検、事業用トラックまたは大型自家用トラックは3か月点検と12か月点検を受けることができます。
3か月点検は業務用トラックや自家用大型トラックには義務付けられているため、必ず受けえるようにしてください。
6か月点検は、自家用の小型トラックや中型トラックに義務付けられています。
法定点検は、ディーラー・ガソリンスタンド・カー用品店などで受けることができます。
「継続検査」とは、トラックの自動車検査証に記載されている車検有効期限を延長するための検査です。
保安基準に満たしているか検査して、問題がなければ有効期限が延長されます。
車検満了日の1か月前から受けることができ、車検証記載の住所に関係なく、全国の運輸局や国土交通省指定の自動車整備工場で検査できます。
継続検査料金には登録印紙代や証紙代などが含まれますが、重量や使用年数、エコカー(環境対応車)かなどにより金額は大きく変わります。
車を登録するときに行う車検を「新規検査」といいますが、「継続検査」は車検証の有効期限満了後にも、引き続き同じ車に乗ることができるようにする車検であるといった違いがあります。