商品の運送とは、倉庫や工場から注文を受けた荷物が出荷され、指定先まで運ばれることです。
物流の過程における1つのプロセスであり、荷物の輸送のみ担当する部分ともいえます。
主にトラック・鉄道・船舶などの輸送手段で行われる行為であり、特に日本ではトラックの利用が主流であり、運送の根幹です。
そこで、商品の運送について、メリットやトラブルが発生する原因、防ぐための方法を紹介します。
商品の運送は、トラック・鉄道・船・航空機などいろいろな輸送手段が使われますが、それぞれメリットがあります。
トラックの場合のメリットは以下のとおりです。
・小回りが利くため一般道路を利用できる
・利便性が高い
・経路を自由に選べる
・荷物の積み替えが少ない
・破損リスクが低い
・戸口から戸口へ輸送できる
・出立が天候に左右されない
船は一度に大量の貨物を安く輸送でき、航空であれば速く運ぶことができます。
そして鉄道は、他の輸送機関よりもCO2排出量が少なく、大気汚染に及ぼす影響を抑えることができます。
専用軌道を走るコンテナ列車や、頑丈なコンテナなどで安全性も優れています。
商品運送のトラブル原因として、以下のことが挙げられます。
・宅配業者の人的ミス
・荷役作業中の不注意
・運輸中の振動・衝撃
・不適切な梱包
宅配業者の人的ミスとは、業務上の確認や連絡を怠ったことや、注意力の低下などです。
確認しながら業務を行っているつもりでも、誤認識というケースもあるため注意が必要といえるでしょう。
荷役作業中の不注意には、たとえば荷物の取り扱いや機器操作のミスなどが挙げられます。
その結果、荷物が落下・衝突・圧迫してしまい、輸送中の商品が破損するリスクが高くなります。
運輸中の振動・衝撃とは、長距離輸送の際に道路状況や運転技術で発生する振動や衝撃です。
運転中の急ブレーキ・急発進で、商品に必要以上の振動・衝撃が加わり、商品が破損してしまうこともあるため注意してください。
不適切な梱包とは、商品ごとに適していない包装や梱包が行われていることで、箱の中身が動いたり衝撃を受けたりして壊れてしまうといったケースなどが挙げられます。
商品運送のトラブルを防ぐためには、それぞれの工程での商品の情報管理と、人為的ミスを徹底して予防することが必要です。
業務フローやマニュアルも整備し、業務を標準化することによって、ヒューマンエラーを防ぐことにつがなります。