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建設現場の無事故への取り組みとは?起こりやすい事故や安全教育について

2024.11.28
分類:リスク

建設現場で無事故を徹底するためには、まずどのような事故が起こりやすいのか把握しておくことが必要です。

 その上で、どのようなことに取り組むべきか検討し、実行していくことが必要になります。

 また、建設業では災害を起こさないための安全教育を行うことも義務付けられています。

 そこで、建設現場の無事故への取り組みについて、起こりやすい事故や安全教育について紹介します。

建設現場で起こりやすい事故の種類

 建設現場で起こりやすい事故の種類は以下のとおりです。

 ・墜落

・転倒

・崩壊

・倒壊

・飛来

・落下

・接触

・激突

・はさまれ

・巻き込まれ

・交通事故(道路)

 この中で最も多いのは墜落・転落による事故です。

 また、建設現場では感電防止のための検電確認や、絶縁を徹底することも必要といえます。

  

 建設業の無事故への取り組み

 建設業の無事故への取り組みとして、次のことが挙げられます。

 KY活動(危険予知活動)の実施

・安全意識の向上

・労働安全衛生法の遵守

・安全教育の実施

・安全大会の開催

 まずKY活動は、作業現場の事故や災害を防ぐため、作業前に危険を予測して対策を講じておくことです。

 研修やミーティングなどで危険性を共有し、予測できる災害を防ぎましょう。

 建設業の労働災害の原因は、約8割が不安全行動と不安全状態によるものです。

 防護・安全装置無効化・機械装置の指定外使用・運転中の機械掃除や修理点検・危険場所への接近などが挙げられますので、災害を起こさないためにも注意してください。

  

 建設業における安全教育

 建設業における安全教育とは、建設現場で災害を起こさないことを目的に、安全衛生に関する知識・技能を身につける教育です。

 労働安全衛生法で義務付けられている教育であり、元方事業者は安全教育実施に伴う場所・

資料準備などの援助が必要とされています。

 建設業の安全教育の種類は以下のとおりです。

 ・新規受入教育

・職長教育

・危険予知活動

・作業内容変更時教育

また、内容としては次のことが挙げられます。

・服装や保護具に関する適切な装着方法

・合図の種類と方法・確認

・安全指示の方法・対応

安全教育を実施することで、現場の安全意識を高めることができ、対策そのものも効果が期待しやすくなります。

また、国土交通省が発注する工事においては、施工業者が安全教育を実施した場合、工事成績評定の「創意工夫・安全衛生」項目で2点加点されるため忘れず行ってください。