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物流業界の崩壊危機とは?抱える課題や壊滅的な状況を打破する方法

2025.05.01
分類:リスク

物流業界は、労働環境の悪化やそれに伴う人手不足、さらに燃料費高騰など、さまざまな課題を抱えており、崩壊危機に直面しているともいえます。

 しかし、人々の生活において欠かすことのできない業界のため、課題解決に向けて取り組み、状況を打破しなければなりません。

そこで、物流業界の崩壊危機について、抱える課題や壊滅的な状況を打破する方法を紹介します。

物流業界の抱える課題

 物流業界の抱える課題には、人手不足や燃料費高騰などが挙げられます。

 配送小口数が増加しているのに現場で作業する人員が足りておらず、ガソリン代も高くなっていることで、経営が圧迫されています。

個人の配送量は増加傾向にあることは、物流業界が活気づくよい機会といえる反面、物流業界全体が激務化しているため、労働者それぞれの負担が重くなっていることを意味します。

また、燃料価格の高騰は避けられず、ドライバーの高齢化で現場はさらに人手不足が加速することも不安視されています。

 

物流業界の崩壊リスク

 ドライバーの労働時間が制限されれば、運べる貨物の量や距離は減ります。

 その結果、売上や利益も少なくなるため、経営が立ちいかなくなる恐れも否定できません。

 人手不足が顕著化する中で、ドライバー確保に向けた賃金引き上げも検討が必要になるでしょう。

人件費や燃料費の負担を運送価格に転嫁できなければ、利益が圧縮されてしまい、物流業界そのものの崩壊リスクが高くなると考えられます。

 

物流業界の崩壊危機を打破する方法

長時間労働の抑制や労働環境改善は、物流業界における課題であり、取り組みは急務とされています。

取り組みを進めるために、人事制度の改革が必須といえるため、労働時間の管理を徹底することや、時短勤務・フレックス導入などの柔軟な働き方を取り入れましょう。

定期的な健康診断や、メンタルヘルスケアを実施することも、従業員の健康維持において重要です。

物流業界は、いまだにアナログな業務プロセスであることが多く、業務時間の把握や効率化が厳しいといえます。

しかし、業務プロセスをアナログからデジタル化すれば、情報の収集と共有がしやすくなり、業務時間や作業の進捗状況をリアルタイムで把握できます。

手作業による工程もシステム化できれば、手間と時間が大幅に削減されるため、業務効率化が可能となります。

輸送などを外部委託している場合は、協力会社と一体になって改善に取り組むことも必要です。