運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業界で起きがちなトラブルとその対処法とは

2021.04.06
分類:リスク

運送トラブルは運送業者にとって大きなクレームにつながり、場合によっては損害賠償問題に発展することもあるため、事前にどのようなトラブルが多いのか把握しておくことが必要です。

そこで、運送業界でよく起こる荷物に関連するトラブルとはどのようなものがあるのか、その内容をお伝えします。

運送トラブルとは

運送業界では、配送しているときにトラブルが起きてしまうことがあります。特に破損事故・誤送・納品の遅延・配送されないといったことは頻繁に起きてしまいがちですが、具体的にどのような内容のトラブルか把握しておきましょう。

破損事故

最も運送トラブル多いのがこの破損事故で、運送中に預かった商品や箱が傷ついたり壊れたりしてしまうことです。

化粧箱が破損してしまうにとどまらず、箱の中の商品まで壊れてしまうこともありますし、反対に化粧箱は傷がないのに商品だけ破損していることもあります。

パレット納品で倉庫に大量納入するときより、個人の自宅に配送するときに起きやすいのがこの破損事故ですので、「ワレモノ注意」のシールなどが貼ってある荷物などは特に注意してください。

誤送トラブル

誤送とは本来届けなければならない場所とは違うところに配送することで、ドライバーが住所を見間違ってしまい起きてしまうトラブルといえます。

誤送によるトラブルが発生した場合には、まずは誤って商品を届けた先に荷物を引き取りに行くことが必要です。

荷物を引き取った後は正しい配送先に届けることが必要ですが、すでに荷物が開封され商品が使用されている場合もあるため、状況に応じた対応が求められます。

納品の遅延

指定した時間に荷物が届かないというトラブルや、そもそも配送されていないといった状況は、運送会社での仕分けミスによることが多いといえます。

当初運ぶ予定だったセンターではなく、遠方のセンターに荷物が運送されている場合には、センター同士の移動がまず必要となるため配送に時間がかかってしまう可能性もあります。

配送がされないというケースは、荷物自体がなくなってしまうといった紛失事故ですが、運送会社内で捜索しなければならず、荷物が発見されるまで時間がかかってしまいます。

運送会社内で荷物を発見し無事に配送できた場合、そして荷物が見つからず手続きが必要になる場合、いずれの場合でも大きなトラブルになりやすいため紛失事故は起こさないように注意しなければなりません。