新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、インターネットを利用して買い物する方は多くなりました。しかし過剰なECサイトのサービス提供により、注文した商品を当日や次の日には届けなければならないなど、急ぎで商品を購入する消費者のニーズに運送業者がこたえなければならなくなっています。
商品が出荷され消費者の手元に迅速に届けなければならない運送ドライバーは、時間に追われるがあまり事故を起こさないよう、安全対策を立てておくことが必要といえるでしょう。
そこで、運送ドライバーが事故を起こさないための安全対策として、どのようなことを実践していけばよいのかご説明します。
運送業では輸送の安全を確保することが使命とされますが、そのためにも事故を起こさないことは大切です。
そして事故件数を減少させるためには、ドライバーの健康を管理することは欠かせません。
運送ドライバーは身体的な負担が大きな仕事を長時間に渡り行うこともあり、疲れが取れていない状態で次の仕事が入れば、どんどん疲労が蓄積されていまいます。
深夜早朝を含む長時間運転と睡眠不足に加え、車中泊などで疲労を溜めやすい状態です。
荷物の積み下ろしなども身体的な負担につながるため、ドライバーの健康確認や管理が重要となるでしょう。
国土交通省では「トラック輸送の過労運転防止対策マニュアル」を作成し、ドライバーが過労運転で事故を起こしてしまわないよう、次のような安全対策を呼びかけています。
①事業者が一丸となって、過労事故を防ごう
②過労のメカニズムを知り、質のいい睡眠をとろう
③点呼を活用して過労運転を防ごう
④余裕のある運転計画を活用しよう
⑤健康管理を徹底しよう
⑥運転者が相談しやすい職場環境を整えよう
⑦荷主・元請事業者に理解してもらおう
⑧最新技術を生かして、事故防止に取り組もう
⑨積極的に休息施設を使用しよう
車の運転は手休めたり息抜きしたりできない状態なので、精神的に張り詰めた状態が長時間続くと疲労を生みやすくなります。
休養不足が慢性化すれば疲労が蓄積しやすくなり、過労状態となったドライバーが事故を起こすリスクは高くなるでしょう。
積荷の積み降ろしに荷主対応なども負担となるため、過労運転を起こさない安全対策をすぐにでも実行していくようにしてください。