運送会社では連絡ツールに携帯電話を使っていることも少なくありませんが、携帯電話を操作したり、通話したりなど、「ながら」運転は事故発生のリスクを高めることになります。
運転中にスマートフォンなど携帯電話を使用すれば、道路交通法に違反する行為とされますが、トラックドライバーの携帯電話使用についても問題視されています。
もし時速60キロで車を走行している状態で、携帯電話の液晶に1秒間目を向けた場合、車はたった1秒の間に17メートル進みます。
この17メートルの間に人が飛び出してきたり車が侵入してきたりすれば、衝突事故を起こしてしまうでしょう。
確かにトラックドライバーが携帯電話を使用する機会は多く、
・自社の管理者との連絡ツールや進捗状況の報告
・荷主からの到着時間などの確認
・配送先からの要望
などいろいろな連絡が入ります。
しかし運転しているときには電話にせず、いったん安全なところに停車してから連絡しなおすことが必要です。
ただ、車の流れに乗っている状態で一旦車を停車させることを避けたいという状況や、そもそも停車させる場所がないときなど、つい運転しながら携帯電話で通話してしまうといったドライバーもいるようですが危険な行為といえます。
安全な場所に停車する時間が惜しなり、信号待ちのタイミングでかけなおし、通話が終わらずそのまま携帯電話で通話しながら運転してしまうこともあるかもしれません。
それでも携帯電話で通話しながら運転する行為は違法であり、危険であることを十分認識してもらうようドライバーに教育することが必要です。
運転中に携帯電話で通話や操作したりなど、どちらもルールに違反する行為とは分かっていても、クイックに使用したくなる状況もあるでしょう。
配送状況に関する連絡やコミュニケーションなどのツールとして普段使用しているからこそ、リアルタイムでの操作や通話が必要になるタイミングもあるといえます。
そこで、トラックの運行状況について、管理者・配送を待つ側・荷主など、関係者がリアルタイムで確認できるアプリやツールなどを活用しましょう。
ドライバーに直接電話しなくても、状況を把握できるようにすれば問題ありません。
運行状況を見える化することで、荷受け場の待機時間を減らすこともでき、配送サービスの品質向上にもつながります。
何よりもドライバーの負荷を減少させることに役立つため、気持ちにも余裕ができ焦らず運転することができるでしょう。