運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送会社が特に注意したいお酒を飲む機会が増える時期の二日酔い

2021.12.25
分類:リスク

年末は運送会社にとって繁忙期ですが、物流が増えることで多忙となるものの、仕事を終えた後は仲間同士で飲み会や忘年会などを開催したりなど、お酒を飲む機会も増える時期といえます。

しかし飲み過ぎてしまうと翌日までお酒が残り、二日酔いになる可能性も考えられますが、アルコールの過剰摂取は運送業にとって命取りです。

翌日が仕事のときには、アルコールを飲みすぎて二日酔いにならないように従業員に注意を促すことが大切といえます。

アルコールはどのくらい時間が経過すれば抜ける?

知らない間に酒気帯び運転にならないように、アルコールが抜ける時間を事前に把握しておきましょう。

個人差はあるものの、たとえば体重60キロの方が500mlの缶ビールを飲んだ場合、4時間アルコールが抜けない状態となります。

そして体重70キロの人が500mlの缶ビールを2本飲んだときには、5時間40分はアルコールが残っていると考えられています。

4本飲めば、体内でアルコールが分解されるまで11時間半近くかかるため、夜11時に就寝した場合でも翌朝10時まではアルコールが残る状態になります。

お酒を飲む機会が増える時期には、朝アルコールチェックを徹底して行うことが必要ですが、残酒ありと判断されれば他のドライバーなどに迷惑をかけてしまうため、プロドライバー失格だと教育することが必要です。

 

アルコールチェックはどのように行う?

アルコールが体内に残っているか確認するためにはアルコール検知器を使って行います。

運送事業者はアルコール検知器の使用が義務付けられていますが、他の業種でも自動車を運転する仕事では、コンプライアインスの一環として運転前の残留アルコールチェックを行っているものです。

前夜に深酒したとき、翌朝にも体内から残留アルコールが検知される二日酔い状態では運転はできません。

これは勤務中に限らず、自転車やマイカーで通勤を許可しているケースでも同様で、従業員などが出勤するよりも前に体内にアルコールが残っていないか確認し、アルコールの抜けた状態で運転するよう指導が必要です。

うっかり二日酔いの状態で運転するなど、意図せず違反してしまった場合でも違反は違反です。

特にアルコールの残留の有無は、見た目には確認できず「大丈夫だろう」と自身を過信した結果、気のゆるみで重大事故を起こす可能性もあるといえます。

社用車を運転中、飲酒など発覚したときには重大な罰則が適用されることとなり、ドライバーだけでなく管理する企業にもその責任は科せられますので徹底して指導を行いましょう。