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運送業者が受託貨物など第三者に対する賠償に備えるには

2022.03.15
分類:リスク

運送業者が受託貨物など第三者に備えるために、「運送業者貨物賠償責任保険」など保険でカバーするケースはめずらしくありません。

預かった荷物を運送・保管中、事故が発生し損害を与えてしまったときに発生する、第三者に対する賠償責任を補填するための保険です。

そこで、運送業が加入しておきたい第三者に対する賠償を補填するための「運送業者貨物賠償責任保険」について説明していきます。

なぜ運送業では保険への加入が進んでいるのか

運送業を営む場合、事故で預かった荷物が損害を受けてしまうと、仮に何の落ち度がなかったとして理由が天変地異などでなければ、その損害を弁償しなければならなくなります。

そこで、運送業が第三者に対する賠償に備えるときの保険として「運送業者貨物賠償責任保険」が注目されるようになったといえるでしょう。

荷物の価値により、弁償する金額は運送会社の大きな負担となることが予測されます。

しかし運送業者貨物賠償責任保険に加入していれば、弁償額やその他費用もカバーできることにメリットがあるといえます。

 

運送業者貨物賠償責任保険でカバーできる範囲

運送業者貨物賠償責任保険に加入している場合でも、カバーできる範囲は運送会社が支払う保険料の金額など、契約のタイプなどにより異なります。

損害保険会社により運送業者貨物賠償責任保険でカバーできる範囲は、主に次の2つのタイプから選べることが多いといえます。

幅広い範囲でカバーできる

カバーされる範囲を充実させたいときは、天変地異などで起きた事故や重大な過失など除き、すべてのケースを補填するタイプの契約がよいでしょう。

雨などにさらされ荷物が濡れてしまったときや、温度管理ミスで起きた損害などもカバーの対象です。

ただし支払う保険料も高めに設定されるため、運送中の交通事故や保管中の盗難など、限定した補償が欲しいときには、運送業務の典型的リスクのみカバーするタイプの契約のほうがよいといえます。

運送業務の典型的リスクのみカバーも可能

運送業務の中で起きる典型的な事故のみカバーするタイプなら、運送中の衝突事故や保管中の火災・爆発・盗難などでも対応できます。

補償が限定されるため、保険料も安く抑えることができることがメリットです。

ただし金銭や骨董品・貴金属などに対する保険金は10万円まで

軽量で運びやすい高価な物として挙げられるのは次のものです。

金銭

骨董品

美術品

宝石

貴金属

これらは1梱包あたり最大10万円までの補償に限定されますが、そもそも運送業者のみリスクを負うことは理不尽と考えられているからです。