物流現場で働くスタッフと耳にすると、真っ先に運送ドライバーを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、倉庫の中で仕事をする倉庫内作業員も物流現場では欠かせないメンバーです。
公道を走るトラックを運転するドライバーと比べれば、目立つ存在ではなく一般の方が目にする機会も少ないのが倉庫内作業員の特徴といえますが、物流を支える大切な仕事を担当しています。
そこで、運送ドライバーと配送現場を支える存在といもえる倉庫内作業とはどのような仕事なのか紹介していきます。
生活や経済活動を支えている「物流」が機能しなくなってしまえば、どれほど素晴らしい商品があったとしても、消費者の手元に届けることはできなくなります。
そのため物流は、世の中のインフラを支える大切な仕事といえますが、物資を輸送する以外にも梱包や保管などの作業も含まれます。
ドライバーは輸送を担当しますが、梱包や保管は倉庫内作業員が行います。
インターネット通販の利用者が増えたことにより、今後も物流倉庫の仕事は増えていくことが予想され、需要の高まりから多くの求人が出されています。
倉庫内作業員の仕事として、商品の「荷受け」と「出荷」の2つに分けることができます。
「荷受け」とは、倉庫内に商品を入庫する作業のことで、荷降ろし・検品・倉庫内での移動などを行います。
「出荷」は反対に商品を出庫し、発送する作業のことであり、ピッキング・検品・梱包・積み込みなどが作業として挙げられます。
なお、フォークリフトを運搬作業で使うときには、資格保有者のみしか対応できないので注意しましょう。
倉庫に多くのトラックが日々出入りすることになるため、荷物を滞りなく受け入れることができるように、入庫する順番など管理することも必要です。
トラックから荷物を降ろすときにはフォークリフト・ハンドリフト・ベルトコンベアなどを使い、荷降ろし後は商品が間違いなく届いているか、損傷などないか検品作業を行います。
検品した後は倉庫内で荷物を移動させるため、パレットに積み込み指定エリアや棚に納めていきます。
出荷するため荷物を棚から取り出す作業が「ピッキング」です。
ピッキングした荷物は、配送先や荷物の種類ごとに仕分けし梱包し、必要に応じてシール貼りなど行うこともあります。
出荷指示通りに品物が揃っているか検品し、トラックへと積み込むまでの作業を担当します。