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物流の拠点として注目される千葉港の特徴とは?

2020.04.08
分類:その他

日本三大港湾、日本三大貿易港に含まれる京葉工業地帯の拠点港である千葉港。

日本の中央部に位置するといってもよい場所にある千葉港は、商業・工業都市として、そして物流の拠点として発展しているエリアです。

千葉港区と葛南港区の2つの港区があり、千葉港区が千葉市・市原市・袖ケ浦市、葛南港区は旧船橋港を主として市川市・船橋市・習志野市に展開しています。

昭和297月からは国際貿易港として開港に指定され、さらに昭和40年には特定重要港湾として指定を受けています。

昭和43年には港湾区域拡張によって船橋港も編入し、千葉港は上記6つの市の地先水面を港湾区域としている日本一広い水域面積を有する大港湾となりました。

中でも特に注目したい地区

中でも葛南西部地区は物流センターや鋼材業者など多く立地している物流拠点として知られています。

葛南東部地区にも鋼材業者、食品業者、港運業者、そして自動車関係業者などがあり、完成自動車貨物などが専用岸壁で取り扱われている環境です。

千葉中央地区の千葉中央ふ頭においてはコンテナ貨物と完成自動車貨物の取り扱いを行っており、まさに物流の拠点として機能していることが特徴といえるでしょう。

 

千葉港における物流のメリット

平成6年6月に開設された千葉港コンテナターミナルは、千葉港の商港的機能の強化を図るため当初ガントリークレーン1基で供用していたものの、平成93月から1基増設となり2基体制で稼働している状態です。

千葉県内などで生産・消費されるコンテナ貨物は、地元、千葉港を利用することで都心部を通ることなく運搬が可能となります。

リーズナブルなターミナル料金などで物流コストの削減が可能となるところがメリットといえるでしょう。さら陸上輸送距離も短縮され、CO2排出量の削減など環境における影響も緩和されます。

首都圏という条件のより立地である上に、ヤード内にはリーファー・CFSなどがあり、さらにストックヤードも確保しているのでいろいろなコンテナ貨物ニーズにも対応可能です。ストックヤードの拡張やガントリークレーンの更新などで、荷役時間を短縮しつつ機能を強化していることも特徴といえるでしょう。

積極的にコンテナターミナルの整備が進められているため、今後も利用しやすい港づくりが行われることがより期待されます。入出港手続きも港湾EDIシステム導入により迅速・簡素に対応できるなど、利便性を高める取り組みも進めているようです。