運送に関連する事業には種類があり、ぞれぞれの使用する自動車は異なります。
たとえば宅配便や引っ越し業者などはトラックを使用しますが、人を乗せて運ぶタクシーやバスなども運送業に含まれるため、トラック以外の自動車も使われています。
自動車運送事業であることは共通しているものの、細かな事業の種類が異なるため使用する自動車にも違いがあります。
そこで、運送会社などの管理する自動車について、事業の種類ごとで使う車両を簡単に紹介します。
公共の乗り物として利用するバスやタクシーなどが旅客自動車運送事業に分類されます。
一般旅客自動車運送事業と特定旅客自動車運送事業に分類され、他人の需要に有償で自動車を使って旅客運送する事業です。
たとえば路線バスや乗合バスは一般乗合旅客自動車運送事業に該当します。
団体旅行で利用する貸切バスなどは、一般貸切旅客自動車運送事業です。
タクシーは1つの契約で乗車定員10人以下の自動車を貸し切って運送するため、一般乗用旅客自動車運送事業に含まれます。
貨物自動車運送事業とは、自動車を使用して、貨物を有償で運送する事業です。
トラック運送は貨物自動車運送事業に含まれますが、自動車や運送環境で以下の種類に分けられます。
一般貨物自動車運送事業
一般貨物自動車運送事業(特別積合せ)
特定貨物自動車運送事業
貨物軽自動車運送事業
それぞれで使用する自動車などを含め、説明します。
「一般貨物自動車運送事業」は、他人の需要に有償で三輪以上の軽自動車・二輪の自動車以外の自動車を使って運送する事業です。
「一般貨物自動車運送事業(特別積合せ)」は、一般貨物自動車運送事業のうち、営業所などで貨物の仕分・集配後、営業所間の運送を定期で行う運行系統の貨物運送事業です。
「特定貨物自動車運送事業」は、特定需要に有償で貨物を運送する事業であり、一定の荷主と契約を結んで荷物を運びます。
「貨物軽自動車運送事業」は、他人の需要に有償で、三輪以上の軽自動車・排気量125ccを超える二輪自動車を使って貨物を運送する事業です。
軽自動車で黒ナンバーをつけている車両は、貨物軽自動車運送事業を行ってると判断できます。