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航空輸送とは?特徴や対象となる貨物と運べないものを紹介

2024.12.01
分類:その他

航空輸送とは、飛行機を使って貨物や人などを輸送する手段のことです。

トラックなどを使う陸運や、海を渡る海運よりもはやく運べることが大きな特徴であるため、鮮度重視の魚介や野菜なども新鮮な状態のまま届けることができます。

また、動物の輸送においても時間をかけずに移動できるため、ストレスを最小限に抑えることができるでしょう。

しかし航空輸送には、対象となる貨物と運べないものがあるため注意が必要です。

そこで、航空輸送について、特徴や対象となる貨物と運べないものを紹介します。

航空輸送とは

航空輸送とは、航空機を使って人・貨物・郵便物などを輸送する手段のことです。

航空運送や空運とも呼ばれることがあり、鉄道輸送・自動車輸送・海上輸送などでは実現できない高速性・経済性・安全性の優れた輸送手段といえます。

国際間のおける輸送や、中・長距離の都市間輸送で急速に拡大した輸送手段であり、政治的・経済的・文化的・生活的な役割が大きいといえるでしょう。

 

航空輸送の特徴

航空輸送の主な特徴は、迅速に荷物を運ばなければならないときに適しています。

運べるものの種類や大きさ、重量には制限があるものの、早さに関しては陸運や海運とは比較にならないほど優れているといえます。

ただし運賃は、陸運や海運よりも高くなりがちであり、量によるものの海上輸送の約57倍ともいわれています。

 

航空輸送の対象となる貨物

航空輸送の対象は、以下の貨物です。

・生鮮食品

・医薬品

・車

・精密機器

・動物

・美術品

・コンサート機材

・救援物資

など

なお航空輸送には、航空会社または航空代理店へ直接申し込みをする直送貨物と、利用航空運送事業者(フォワーダー)へ依頼する混載貨物があります。

 

航空輸送で運べないもの

 航空輸送は、運行上の安全確保のため、受け付けが制限される品目があり、次の危険品貨物は運べません。

 ・爆薬・花火などの火薬類

・喫煙用ライターなど高圧ガス

・硫酸・塩酸などの腐食性液体

・石油・ベンジンなど引火性液体

・硫黄など可燃性固体

・殺虫剤など毒物

・放射性物質

・酸化性物質

・その他の有害物質

 また、航空機の計器を狂わしてしまう磁性物質も航空機に搭載することが制限されています。

 危険品に準ずる品目は、エアゾール・バッテリー・殺虫剤・ドライアイスなどです。

 ネイルカラー・除光液(エナメルリムーバー)・香水・エアゾール缶(スプレー等)の商品も航空法上の危険物に該当し、一部の化粧品は航空機で輸送できません。