横浜港の特徴とは？優位性・国内における機能をわかりやすく紹介
横浜の物流拠点といえるのが横浜港です。
本牧ふ頭・大黒ふ頭・南本牧ふ頭をメインとして、質・量ともに充実した施設やロジスティクス機能が集積した場所といえます。
様々な貨物を取り扱う総合物流港湾といえる横浜港ですが、特徴や優位性、国内における機能をわかりやすく紹介します、
横浜港の特徴
横浜港は、東京湾の北西側に位置する港です。
北・西・南の三方は、適度な起伏の丘陵に囲まれていることが特徴であり、年間通して風や波などの影響は少なめといえます。
自然の条件による荷役制限はほぼなく、安定した港湾といえるでしょう。
なお、横浜港は十分な水深があり、土砂の堆積も少ない良港のため、大水深岸壁も確保できます。
横浜港の優位性
横浜港の歴史は、1859（安政6）年までさかのぼります。
開港後は国内トップクラスの港湾として、150年以上の長い歴史で得たノウハウとインフラで質の高いサービスを提供しています。
実際、横浜港は荷役効率や品質確保に定評があり、世界の船会社や荷主からも高い評価を得ています。
素早い貨物の積み卸しと正確な積荷に、迅速な貨物の引き取りなどは「、開港以来長い歴史で蓄積した高い荷役技術やノウハウによるものといえるでしょう。
国内外へのネットワーク
横浜港には、90以上の国際コンテナ船定期航路があります。
また、横浜港と国内他港を結ぶ内航フィーダーは、北海道から阪神までの太平洋沿岸を幅広くカバーしており、内貿コンテナ取扱量は年々増えています。
充実した航路網は、横浜港で貨物の積み替えを行って世界各地へつながります。
京浜三港と呼ばれる横浜港・東京港・川崎港は、国際競争力の強化に向けて、国際基幹航路網を強化しつつ国内海上輸送網も充実・強化できる取り組みを行っています。
その一環として挙げられるのが、八戸港を管理する青森県や、仙台塩釜港を管理する宮城県との連携です。
コストの低減や共同した内貿振興、ポートセールスなどの連携・推進がその取り組みとされています。
首都圏をはじめとした背後圏各地とも、自動車専用道路などのネットワークでつながっており、東京方面は高速湾岸線と高速横羽線、静岡方面へは東名高速道路を利用できます。
首都圏中央連絡自動車道（圏央道）などの環状道路ネットワークも整備が進んでいるため、横浜港と背後圏とのアクセスも、将来的に向上することが期待されるでしょう。
