千葉港は、東京湾の北東部に位置する港であり、市川市・船橋市・習志野市・千葉市・市原市・袖ヶ浦市の6つの市におよぶ広範囲の地域で成り立っているエリアにあります。
その海岸線延長は132キロで、港湾区域は24,000haであるなど、日本一広い港です。
商業・工業都市・物流拠点として発展しているエリアの、日本三大貿易港に含まれる京葉工業地帯の拠点港といえます。
そこで、物流・運送の拠点の1つ千葉港について、歴史や周辺環境を簡単に紹介します。
千葉港は、千葉県の千葉市・船橋市・市川市・習志野市・市原市・袖ケ浦市にまたがる国際拠点港湾です。
国際拠点港湾は、現在全国に18か所あります。
国際貿易港として、昭和29年7月1日に関税法の開港に指定されました。
外国貿易を可能とする港になってからは、着実な発展を遂げて、昭和40年4月1日には全国12番目の特定重要港湾に指定されました。
さらに、平成6年からは8年間連続で貨物取扱量日本一になった歴史もあるなど、国内有数の国際貿易港として知られています。
千葉港の周辺は、県内や首都圏の産業活動を支える役割を担うため、石油コンビナート・製鉄所などが集まっています。
ゆとりのある環境づくりを行い、ポートパークや千葉港のシンボルであるポートタワーもあります。
また、稲毛・幕張地区には人工海浜や海浜公園、市原地区には太公望で知られる海釣施設などの憩いの場が整備されております。
千葉港は、東京湾の湾奥部に位置する港であり、南北6市にまたがります。
全国で最大の港湾区域面積であるため、「日本最大の港」とも称されます。
陸海空の輸送経路が一体化したアクセスしやすい貿易港であり、物流においても様々なメリットをもたらしているといえます。
具体的には、千葉港には以下の物流のメリットがあるといえるでしょう。
・陸海空の輸送経路が一体となっているため、京浜港の混雑を避けられる
・コンテナターミナルの24時間稼働により、荷役設備とヤードが充実している
・東南アジア方面へ定期コンテナ航路が就航している
・助成制度や港湾施設使用料の減免制度がある
・一部の臨海部の埋め立てで、コンテナ貨物や自動車ヤードの窮屈さを解消できている
・高機能な物流倉庫の整備で港全体の機能向上が期待できる
石油コンビナート・製鉄所・LNG基地などが集積し、産業活動を支える港だからこそのメリットといえるでしょう。