倉庫街とは、倉庫が密集している地域です。
港町や物流拠点として発展した地域に見られる場所にあることが多いといえます。
そもそも物流施設は、都心の中心部より離れた場所に多いものの、近年では都市にも配送センターなどが多く存在するようになりました。
現在、バブル期に建てられた多くの倉庫が存在する倉庫街は、すでにオフィス街や住宅街へと変わっています。
そこで、倉庫街とは何か、倉庫の集積したエリアの例や、活用した複合商業施設を紹介します。
倉庫街とは、倉庫が密集している地域やエリアのことです。
照明や装飾の施しや街灯の設置、施設そのものの改修で倉庫街をよみがえらせるために、補助制度などの支援策などが講じられる場合もあります。
倉庫が密集しただけのエリアといったイメージをぬぐうために、地域へ溶け込めるイベントを開催したりシェアキッチンをしたりといった取り組みもみられます。
倉庫街と呼ばれる場所で有名なのは、ドイツのハンブルクにある倉庫街「Speicherstadt(シュパイヒャーシュタット)」です。
2015年にユネスコの世界文化遺産に登録されており、赤レンガの倉庫が水路に沿って建ち並ぶなど、古き良き港の風景が広がります。
また、日本でも倉庫街といわれる場所はあります。
東京の天王洲は、かつて倉庫街として栄えた場所です。
高度経済成長以降に貿易手段が空輸へ転換したため、倉庫街の機能や役割は大きく変わりました。
また、四国の徳島県徳島市万代中央ふ頭にも倉庫街があり、物流拠点として栄えていた場所です。
しかし、港の機能が移転したため、倉庫のみが残されることとなりました。
横浜・羽沢は、農地や倉庫街が広がっていたエリアです。
この場所を新たなライフスタイルの発信地として開発し、街の中核施設として複合商業施設「HAZAAR(ハザール)」が2024年10月1日にオープンしました。
相鉄線「羽沢横浜国大駅」が開業したことをきっかけに、駅前周辺の新たなまちづくりの計画が進むようになったといえます。
1960年代から横浜の物流拠点の1つだった羽沢が、交流を創出する街として生まれ変わろうとしています。
広大な敷地に、駅・住宅・商業施設・医療機関・認可保育園など、人々が生活を送る上で必要な機能が集積します。
都会性と暮らしの環境が共存した再開発を進めるため、街の中核施設として開業したのが複合商業施設「HAZAAR」です。