物流・運送業界では、モノを運ぶために自動車運転免許を取得することが必要です。
専門知識と技能を証明する資格であるため、いろいろな種類の自動車運転免許を保持していれば、活躍の場が広がりやすくなります。
そこで、物流・運送業界で必要な自動車運転免許について、種類やその内容を簡単に紹介します。
物流現場では、実際にモノを運ぶために自動車運転免許は必須といえます。
自動車運転免許は国家資格であり、取得している資格が多ければ、活躍の場が広がります。
主に物流現場で活かせる自動車運転免許は以下のとおりです。
・中型・大型免許
・大型特殊免許
・けん引免許
・玉掛け免許
・フォークリフト運転技能者
・危険物取扱者
それぞれ説明します。
中型免許は総重量7.5t以上11t未満、最大積載量4.5t以上6.5t未満の車両、
大型免許は総重量11t以上、最大積載量6.5t以上の車両を運転できます。
物流業界では大きな貨物の輸送も多いので、大型トラックも運転できる大型免許を持っていた方が有利でしょう。
大型特殊免許は、クレーン車などの特殊車両を運転するために必要な免許です。
工業系や建築系の物流業界において、必要になる免許といえます。
けん引免許は、車両総重量750キロ超の自走不可の車両をけん引するときに必要な免許です。
トレーラーなどの運転において必要な免許であり、輸送・運送に関わる職種において取得しておくとよいでしょう。
玉掛け免許は、クレーン車に荷物を掛け外しする上で必要な免許です。
トラックへ貨物を積み込むときは、クレーン車で貨物を吊り上げることも少なくありません。
そのとき、大型特殊免許だけでなく玉掛け免許があれば、一人で効率的に積み込み作業ができます。
フォークリフト運転技能者は、物流倉庫やヤードにおける運送・荷役作業において必要となる資格です。
物流現場では、フォークリフトを使用する場面が少なくありません。
そのため、フォークリフト運転技能者の資格を保持していれば、活躍できる仕事の範囲が広がるといえるでしょう。
危険物取扱者は、ガソリンやアルコールなどの危険物を、一定量以上取り扱う現場において必要な国家資格です。
一定量以上の危険物を扱う現場では、有資格者の設置が義務付けられています。
甲種・乙種・丙種の3種類があり、種類によって取り扱える危険物の範囲や難易度は変わります。