物流・運送業界では、働く上で取得しておくとよい資格がいろいろありますが、そのためには試験を受けて合格することが必要です。
現場でプロとして働き、活躍するためには国家資格などの試験を受けて、合格を目指しましょう。
そこで、物流・運送業で受ける試験について、現場で取得しておくとよい国家資格の種類を簡単に紹介します。
物流・運送業の現場では、物流倉庫やヤードなどで輸送関連の実作業を行います。
また、運送ドライバーは、トラックを使って荷物を運ぶことが仕事です。
そのため、物流・運送業で取得しておくとよい国家資格として、以下が挙げられます。
・自動車免許(大型・中型・大型特殊・けん引など)
・フォークリフト運転技能者
・危険物取扱者
・衛生管理者
それぞれ説明します。
物流現場では、大型・中型・大型特殊・けん引などの特殊車両の運転免許が必要になることが多いといえます。
自動車運転免許の受験資格は、どの免許を選ぶかによって、年齢・他の自動車免許の有無・免許取得後の経過年数などの要件を満たさなければなりません。
フォークリフト運転技能者とは、最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを運転するための国家資格です。
全国の都道府県労働基準局安全課などが運営・発行する国家資格であり、物流倉庫やヤードでの商品保管や荷役作業で、フォークリフトを使うときに必要になります。
試験の合格率は95%程度であり、国家資格の中では難易度低めといえます。
危険物取扱者とは、消防法による危険物を貯蔵・運搬・取り扱うときに必要な国家資格です。
ガソリンやアルコール類などの危険物を一定数量以上取り扱うとき必要になります。
資格の種類は、甲種・乙種・丙種の3つであり、取り扱うことのできる危険物の範囲はそれぞれ異なります。
資格取得者は、危険物の取り扱いや点検・保全監督などの業務を行えるようになります。
衛生管理者とは、安全衛生技術試験協会が発行する国家資格であり、50人以上の労働者が働く事業所で必ず選任が必要になる資格者です。
倉庫や工場などで、従業員の健康管理を行ったり作業環境を整備したりなどの業務を担当します。
第一種と第二種があり、どちらも合格率は40〜50%程度です。