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運送業の人材不足と人口減少の関係とは?有効な対策を簡単に紹介

2025.07.03
分類:その他

運送業界の人手不足は、人口減少・少子高齢化・働き方改革などが影響し、以前よりも深刻化しています。

 トラックドライバーは特に不足が顕著化しており、物流全体の遅延やコスト上昇などのリスクへの対策が急務といえます。

 ECなどのネット通販が増えたことで、需要は高まっている一方、慢性的な人材不足では課題解決に至りません。

 そこで、運送業の人材不足と人口減少の関係について、有効な対策を簡単に紹介します。

社会的な人材不足問題

 日本の企業の人材不足は、運送業に限った話ではありません。

 背景には、超少子高齢化や団塊世代が一斉退職したこと、非正規雇用で雇用された氷河期世代の待遇の低さなどがあります。

 少しでも待遇のよい業界へと転職する人が増えたことで、人気のない業界の人材不足が深刻化することになりました。

 人手不足問題を解決するために、働き方改革や少子化対策、ロボットやAI技術を活用した業務効率化などの施策を打ち出しています。

 今後も様々な現場の人材不足は悪化すると考えられ、特に運送業界の人手が足らない深刻な状況は慢性化する恐れがあります。

  

運送業の人材不足の顕著化

 運送業の人材不足は、今後も顕著化しています。

 日本の総人口は2005年を境に減少しており、2065年には9千万人程度まで少なくなると考えられています。

 少子高齢化が急速に進み、2065年には総人口の40%程度が65歳以上になると推定されているため、生産年齢人口は2020年と比べると2600万人少なくなる見通しです。

 

 人手不足に有効な対策方法

 労働人口が減少することで、運送業界の人手不足は深刻な状態になると考えられます。

 AIなどのテクノロジーを活用した人手不足対策により、成果を生んでいる業界や企業は多いといえます。

 その中でもロボティク・プロセス・オートメーションを活用した業務プロセスの自動化は、時間創出の期待も高いため、多くの分野で活用されています。

 また、この企業で働きたいと感じてもらえる労働環境を整備することで、社内の満足度が上がり採用への応募も増えます。

 特に、競合などの他社が働きやすい環境を整えている中で、自社のみが労働環境の整備に遅れてしまうと、採用活動でも応募者が集まらず人手不足を深刻化させます。

 そのため、適正な労働時間のシフト体制を管理するなど、連続勤務を避けて平等な勤務体制を整備することを検討しましょう。